同志社香里中学校・高等学校メディアセンター 「繋真館」
Doshisha Kori junior·high school Media Center -Keishinkan-
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八木 佐千子(NASCA)
大阪府寝屋川市の丘陵地に位置する同志社香里中学校・高等学校.キャンパスの中心である中庭に、各棟の2階を繋ぐ一枚の浮いたボイドスラブを挿入し、その下にメディアセンターを計画.このボイドスラブをハブにして中庭を囲む校舎を「繋ぐ」ことで校舎間移動に立体的なルートが生まれ、人々が「集う」生活空間を生み出し、人・こと・ものが出会う交流の十字路となった。既存樹木や校舎を「継承」しつつキャンパス全体のリノベーションとなった.
Sachiko Yagi (NASCA)
Campus located on the hills in Neyagawa-City. A floating void slab connecting the 2nd floors of each building was inserted into the courtyard, which is the center of the campus, and a media center was planned underneath. By "connecting" the school buildings surrounding the courtyard with this void slab as a hub, a three-dimensional route was created for movement between the school buildings, creating a living space where people "gathered". The entire campus was renovated while "inheriting" the existing trees and school buildings.
Architect
八木 佐千子
(NASCA)1963年東京都生まれ/1988年早稲田大学大学院修士課程修了後、團·青島建築設計事務所勤務/1994年NASCA共同設立/1994年~ (有)ナスカ代表取締役、管理建築士/1999年JIA新人賞/2014年日本建築学会作品選奨 JIA日本建築大賞/2021年第一回ねやがわ建築賞市長賞
DATA
名称 同志社香里中学校・高等学校メディアセンター 「繋真館」
所在地 大阪府寝屋川市
主要用途 中学校・高等学校図書館
建築主 学校法人同志社 八田英二
●設計
設計者:八木佐千子/NASCA
建築:八木佐千子、上垣内伸一、後藤直也、笹尾徹、忍足知彦、金城杏璃/NASCA+partners
構造:満田衛資、江畑和弘、岡田勇佑(元所員)/満田衛資構造計画研究所
設備:阪田浩一/阪田設備事務所
環境設備計画アドバイザー:高間三郎、渡辺忍、安藤哲哉
照明デザイン:澤田隆一、牧角苑佳/S.L.D.A
監理:八木佐千子、金城杏璃/NASCA
●施工
建築:竹中工務店大阪本店
空調・衛生:大阪城口研究所
電気:アイ電気通信
●面積
敷地面積:81,800.09㎡
建築面積:1,440.41㎡
延床面積:877.48㎡ (一棟増築後の延床面積21,977.16㎡)
建ぺい率:17.3% (許容 60%)
容積率:35.7% (許容 200%)
階数:地上2階
●高さ
最高の高さ:7,560mm
最高軒高:7,160mm
●構造 鉄骨造一部鉄筋コンクリート造
●期間
設計期間:2018年9月~2020年2月
施工期間:2020年3月~2021年4月
●掲載雑誌「日経アーキテクチュア」2021年10月28日号、「新建築」2022年1月号、「GA JAPAN 174」、作品選集2023