日環アリーナ栃木
Nikkan Arena Tochigi
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永廣 正邦、日比 淳、森 一広(株式会社梓設計)
川野 久雄、伊藤 真樹、飯田 雄介、涌井 匠、松岡 弘樹(大成建設一級建築士事務所)
益子 朋二、安藤 崇之(株式会社安藤設計)
栃木国体に使用したアリーナとプールである。敷地は運動公園の端に位置し、住宅が近接している。公園中央とつながる地下通路のレベルまで地盤を掘り下げて「交流の丘」をつくり、公園との一体性を確保するとともに立ち寄りやすい構えとした。建物は交流の丘を中心に3棟に分節し圧迫感を軽減している。外観は栃木を象徴する大谷石採掘場をモチーフとした石塊の表現とし、実際に大谷石を用いることで栃木らしさを感じるデザインとした。
Masakuni Nagahiro, Atsushi Hibi, Kazuhiro Mori (Azusa Sekkei Co., Ltd.)
Hisao Kawano, Masaki Ito, Yusuke Iida, Takumi Wakui, Hiroki Matsuoka (Taisei Design Planners Architects & Engineers)
Tomoji Mashiko, Takayuki Ando (Ando Architectual Design Office)
This is the arena and swimming pool that was used in the Tochigi National Sports Festival. They are located at the edge of the athletic park close to a residential area. The ground was levelled to the level of the underground passageway that runs through to the center of the park to create a Communal Hill that is integrated with the park making it a place that is easy to stop by at. The construction is divided into three towers centering on the Communal Hill designed to lessen any sense of oppression. The exterior of the construction is designed with a stone block motif with the Oya Mining Site in mind that symbolizes Tochigi, and the use of actual Oya stones gives the structure a Tochigi-esque design.
Architect
永廣 正邦
(株式会社梓設計)1960年熊本県生まれ/1984年法政大学工学部建築学科卒業/1989年~梓設計/現在、同社専務執行役員・プリンシパルアーキテクト/JIA環境建築賞、日本建築学会作品選集、BCS賞、日事連国交大臣賞、東京建築賞、Prix versailles2022他
日比 淳
(株式会社梓設計)1980年愛知県生まれ/2002年名古屋工業大学工学部社会開発工学科卒業/2007年~梓設計/現在、同社アーキテクト部門/2021年JIA環境建築優秀賞、2020年日本建築学会作品選集、令和3年日事連建築賞会長賞、Prix versailles2022他
森 一広
(株式会社梓設計)1981年愛知県生まれ/2006年信州大学大学院工学系研究科社会開発工学専攻修了/2013年~梓設計/現在、同社アーキテクト部門/2021年JIA環境建築優秀賞、2020年日本建築学会作品選集、令和3年日事連建築賞会長賞、Prix versailles2022他
川野 久雄
(大成建設一級建築士事務所)1964年兵庫県生まれ/1991年神奈川大学工学部建築学科大学院卒業/1991年~大成建設/現在、同社設計本部建築設計第七部部長/2022年BCS賞、2016年神奈川県建築コンクール優秀賞、2011年グッドデザイン賞、中部建築賞、芦原義信賞優秀賞、Prix versailles2022他
伊藤 真樹
(大成建設一級建築士事務所)1967年広島県生まれ/1989年東京理科大学理工学部建築学科卒業/1989年~大成建設/現在、同社設計本部設計室長(スポーツ・文化施設担当)/2006年BCS賞、2011年BELCA賞ロングライフ部門、2014年日本建築学会作品選集、2019年神奈川県建築コンクール優秀賞、Prix versailles2022他
飯田 雄介
(大成建設一級建築士事務所)1986年東京都生まれ/2009年東京大学工学部建築学科卒業/2011年東京大学大学院修士課程修了/2011年~大成建設/現在、同社設計本部プロジェクトアーキテクト/Prix versailles2022他
涌井 匠
(大成建設一級建築士事務所)1991年千葉県生まれ/2013年日本大学理工学部海洋建築工学科卒業/2015年日本大学大学院修士課程修了/2015年~大成建設/現在、同社設計本部アーキテクト/Prix versailles2022他
松岡 弘樹
(大成建設一級建築士事務所)1993年静岡県生まれ/2015年名古屋工業大学工学部建築デザイン工学科卒業/2017年 名古屋工業大学大学院修士課程修了/2017年~大成建設/現在、同社設計本部アーキテクト/Prix versailles2022他
益子 朋二
(株式会社安藤設計)1974年栃木県生まれ/1995年東京工学院専門学校建築学科卒業/2000年~安藤設計/現在、同社常務取締役/Prix versailles2022他
安藤 崇之
(株式会社安藤設計)1984年栃木県生まれ/2010年日本大学理工学部建築学科卒業/2013年~安藤設計/現在、同社常務取締役/Prix versailles2022他
DATA
名称 日環アリーナ栃木
所在地 栃木県宇都宮市西川田4-1-1
主要用途 観覧場(体育館・水泳場)
建築主 発注者:栃木県/事業者:株式会社グリーナとちぎ
■設計
設計者:梓設計・大成建設一級建築士事務所・安藤設計
建築: 永廣正邦、日比 淳、森 一広/梓設計
川野久雄、伊藤真樹、飯田雄介、涌井 匠、松岡弘樹/大成建設一級建築士事務所
益子朋二、安藤崇之/安藤設計
構造: 島村高平、寺嶋知宏、松島成明、中島崇裕、杉山雄亮、調 浩朗*、森 光哉、森田有貴/大成建設一級建築士事務所(*は元所員)
倉内信幸、栗栖寛弥/梓設計
設備: 押久保正則、吉川佳江、眞下 茜、阪本裕城、渡邉 久/梓設計
久保田祥彰 伊藤 肇 矢田達也、西村英俊/大成建設一級建築士事務所
監理: 杉山周一郎、樫野昇一、細井 進、乾 茂喜/梓設計
梅宮祐二、安藤崇之/安藤設計
■施工
建築:大成・中村・渡辺特定建設工事共同企業体
空調・衛生:新菱冷熱工業・岩原産業特定建設工事共同企業体
電気:関電工・美工電気特定建設工事共同企業体
■面積
敷地面積:66,151.85㎡
建築面積:24,898.57㎡
延床面積:38,524.27㎡
建ぺい率:39.18%(許容:70%)
容積率:58.77%(許容:200%)
階数 地上4階
■高さ
最高の高さ:23,003mm
軒高さ:22,478mm
■構造 RC造一部S造
■期間
工 期 (着工) 2018/6/1 ~ (竣工) 2021/1/31
実施設計(開始) 2017/9/1 ~ (終了) 2018/5/31
基本設計(開始) 2017/4/1 ~ (終了) 2017/8/31
■掲載雑誌
新建築 2021年3月号
近代建築 2021年8月号
LANDSCAPE DESIGN no.145