上有住地区公民館
Kamiarisu community center
※写真・文章等の転載はご遠慮ください。
柿木 佑介、廣岡 周平(PERSIMMON HILLS architects)
隣接する住田町民俗資料館は上有住小学校の建替時に、地域住民の要望により、曳家して保存した町の大事な建築である。しかし、敷地入口から見て旧公民館が民俗資料館に被って建っていた。新しい公民館は民俗資料館の軸と合わせ、被らない配置とした。かつ地形の軸を拾うことで三角形の平面構成となり、2つの軸の結節点に三角土間を設けた。民俗資料館の前広場でありつつ、地形と建築で縁どられた二重の広場を生み出している。
Yusuke Kakinoki, Shuhei Hirooka (PERSIMMON HILLS architects)
The Sumita Folklore Museum is an important building of the town, which was preserved at the request of local residents when Kamiarisu Elementary School was rebuilt. The new community center is aligned with the axis of the folk museum, and by picking up the axis of the topography, it has a triangular plane configuration, and a triangular under the eaves is set up at the junction of the two axes. While being the square in front of the Folklore Museum, it creates a double square bordered by terrain and architecture.
Architect
柿木 佑介
(PERSIMMON HILLS architects)1986年大阪府生まれ/2008年関西大学工学部建築学科卒業後、マウントフジアーキテクツに入所/ 2016年より現職/2022年日事連会長賞/2020年日本建築学会新人賞
廣岡 周平
(PERSIMMON HILLS architects)1985年大阪府生まれ/2008年関西大学工学部建築学科卒業/2010年横浜国立大学Y―GSA修了後、SUEP.、大成建設を経て2016年より現職/2022年日事連会長賞/2020年日本建築学会新人賞
DATA
名称
上有住地区公民館
所在地
岩手県気仙郡住田町
主要用途
公民館
建築主
住田町長 神田謙一
●
設計
設計者:
PERSIMMON HILLS architects
建築:
柿木佑介、廣岡周平
構造:井上健一構造設計事務所
設備:ZO設計室
監理:
PERSIMMON HILLS architects
●
施工
㈱佐賀組・㈲坂井建設共同企業体
●
面積
敷地面積:
3796.14m2
建築面積:
670.75m2
延床面積:
521.79m2
階数
平屋
●
高さ
最高の高さ:
5,575mm
軒高さ:
4,950mm
●
構造 木造軸組構造
●
期間
設計期間:
20 19年10月〜2020年3月
施工期間:
2020年6月 〜 2021年 3月
●
掲載雑誌 「日経アーキテクチュア」2020年12月9日号