GOOD CYCLE BUILDING 001 淺沼組名古屋支店改修PJ
GOOD CYCLE BUILDING 001 Asanuma Corporation Nagoya Branch Office Renovation
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川島 範久、國友 拓郎(川島範久建築設計事務所)
石原 誠一郎、長谷川 清(淺沼組)
築30年を経過した淺沼組の自社ビルである名古屋支店を環境配慮型ビルへリニューアルするプロジェクト。既存躯体の活用、自然の光・風に対するアクセシビリティの改善、新たに加える材料を可能な限り土や木などの自然素材とするなど、都市における新たなマテリアルフローの要として建築物を再構築するとともに、変化する自然と繋がるデライトフルな環境とすることで、人にも地球にもよい循環の中に建築を位置づけ直す試みである。
Norihisa Kawashima, Takuro Kunitomo (Nori Architects)
Seiichiro Ishihara, Kiyoshi Hasegawa (Asanuma Corporation)
This is a project to renovate the 30-year-old Nagoya branch of Asanuma Corporation into an environmentally friendly building. The project is an attempt to reconstruct the building as a key element of a new material flow in the city by utilizing the existing structure, improving accessibility to natural light and wind, and using natural materials such as soil and wood as much as possible. This is an attempt to reposition architecture in a cycle that is good for both people and the earth.
Architect
川島 範久
(川島範久建築設計事務所)1982年神奈川県生まれ/2005年東京大学工学部建築学科卒業/2007年東京大学大学院修士課程修了後、日建設計勤務/2012年カリフォルニア大学バークレー校客員研究員/2016年東京大学大学院博士課程修了、博士(工学)取得/現在、川島範久建築設計事務所代表取締役、明治大学准教授
石原 誠一郎
(淺沼組)1957年兵庫県生まれ/1980年東北大学工学部建築学科卒業/1982年淺沼組入社/現在、同社常務執行役員 技術研究所長、リニューアルブランディングプロジェクトリーダー
長谷川 清
(淺沼組)1962年愛知県生まれ/1985年名古屋大学工学部建築学科卒業後、淺沼組入社/2017〜21年同社名古屋支店設計部長/2019~21年同社設計統括室長兼務/現在、同社執行役員名古屋支店長
國友 拓郎
(川島範久建築設計事務所)1993年福岡県生まれ/2015年熊本大学工学部建築学科卒業/2017~18年パリ国立建築大学ラ・ヴィレット校/2019年九州大学大学院修士課程修了/現在、川島範久建築設計事務所
DATA
名称 GOOD CYCLE BUILDING 001 淺沼組名古屋支店改修PJ
所在地 愛知県名古屋市中村区名駅南3-3-44
主要用途 事務所
建築主 淺沼組
●設計
設計者:川島範久、石原誠一郎、長谷川清、國友拓郎
建築:川島範久、國友拓郎、竹内翔平、石橋佑季(元所員)/川島範久建築設計事務所
長谷川清、岡崎紗矢、中村和晶(元社員)、一天満谷奈緒子、水野克哉(元社員)/淺沼組
構造:飛田喜則、本多貴英、林晃子/淺沼組
設備:坂野秀之、伊田靖高、梅園佳宏/淺沼組
技術担当:石原誠一郎、山﨑順二、新田稔、荒木朗、加藤猛、森浩二、古東秀文、山内豊英
DUONG NGOC HUYEN、松井亮夫、今井琢海/淺沼組技術研究所
環境解析(光・風): 川島範久、大沼友佳理/川島範久建築設計事務所
監理:川島範久、國友拓郎、竹内翔平/川島範久建築設計事務所
長谷川清、岡崎紗矢、飛田喜則、林晃子、坂野秀之/淺沼組
家具デザイン:吉泉聡、本多敦、間渕賢、櫛笥友季未/TAKT PROJECT inc.
木テラゾー丸テーブルマテリアルデザイン(ForestBank™):狩野佑真/studio yumakano
木ベンチ・木ソファ・キッチン・壁面収納・ボックスシート デザイン:川島範久、國友拓郎/川島範久建築設計事務所
外構植栽:辰己耕造、辰巳二朗/GREEN SPACE
室内植栽:藤原駿朗、佐藤啓介、中澤京/Oryza
照明:永島和弘、永島有美子/CHIPS
音響機器設計・環境音源制作:牟田口景/WHITELIGHT
土壁アート:久住有生/左官
カーテン・テキスタイル:堤有希
サインデザイン:古谷萌、湊村敏和、吉田壮一/Study and Design+6kai
屋内階段サインコピー:鳥巣智行/Better
●施工
建築:水野隆夫、山田幸一、髙橋大、水谷正仁、木津純平、川口裕史、中谷真弘、堀田和矢/淺沼組
空調・衛生:名田真、八木淳詞、中塚一喜、小野彩菜/三晃空調
電気:畠中伸幸、浅野旭弘、木村英将/ホクエー電工
吉野杉コンサル:貝本拓路、澤田常夫、田嶌伸彦/吉野銘木製造販売
土壁コンサル:境洋一郎/KS AG
八幡吉彦、八幡俊昭/八幡工業
久住有生/左官
●面積
敷地面積:546.29㎡
建築面積:381.29㎡
延床面積:2,779.64㎡
建蔽率:69.79%(許容100%)
容積率:457.48%(許容492.01%)
階数:地下1階 地上8階 塔屋1階
●高さ
最高高さ:31,420mm
軒高さ:30,920mm
階高:事務室:3,600mm
天井高:事務室:2,610mm
主なスパン:10,700mm×5,500mm
●構造
主体構造:鉄骨造
杭・基礎:杭基礎
●設備
環境配慮技術
高顕熱マルチエアコン+デシカント空調
BEI:0.48、BPI:0.65
WELL Building Standard(GOLD取得)
ZEB ready取得
空調設備
空調方式:個別分散方式
熱源:電気
衛生設備
給水:飲料水・直結増圧 中水・受水槽+加圧方式(非常時発電機稼働システム)
給湯:局所方式
排水:自然流下方式
電気設備
受電方式:高圧1回線受電方式
設備容量:キュービクル式高圧受電設備 6.6kV 1φTr150kVA×1台、3φTr200kVA×1台
契約電力:500kW未満
予備電源:プロパンガス非常用発電機12kVA×1台、2.2kVA×1台
照明設備:明るさセンサ/タイムスケジュール制御、無線調光システム
音響設備:無指向性スピーカー、ハイレゾ対応
防災設備:自動火災報知設備、誘導灯、非常照明設備、避雷設備
消火:屋内消火栓設備、連結送水管設備
排煙:自然排煙
昇降機:既存常用エレベーター(9人乗り)×1台
●期間
設計期間:2019年5月〜2020年7月
施工期間:2020年8月〜2021年9月
●掲載雑誌
「新建築」2021年10月号
「日経アーキテクチュア」2021年11月11日号
「近代建築」2021年12月号
「コンフォルト」182号 2021年12月号
「商店建築」2022年1月号
「庭NIWA」No.249 2022冬号