百月院
HYAKUTUKIIN
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浅利 幸男(ラブアーキテクチャー一級建築士事務所)
マンションと工場に囲まれた狭小の環境を利用して、寺院と街を繋げるように、聖俗の結界/結節点となる納骨堂を計画した。自立壁と前庭によって既存墓域や前面道路と視覚的に遮断、敷地中央にトンネル状の納骨堂、その周りにドーナツ状の庭園墓地を巡らせ、高密度な墓の集積のある部分を建築に、ある部分を寺院と街を繋ぐ参道にした。墓地利用の循環を生み出すよう、故人が最後に眠る場所として合祀墓も計画した。
Yukio Asari (LOVE ARCHITECTURE INC.)
Taking advantage of the narrow environment surrounded by condominiums and factories, an ossuary was planned to connect the temple and the city, serving as a boundary/node between the sacred and the secular. The tunnel-shaped ossuary is located in the center of the site, surrounded by a circle of tree burials. To create a cycle of cemetery use, we also planned an enshrined grave as the final resting place for the deceased.
Architect
浅利 幸男
(ラブアーキテクチャー一級建築士事務所)1969年東京都生まれ/1994年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業/1996年芝浦工業大学大学院建築工学科修士課程修了2001年ラブアーキテクチャー一級建築士事務所設立/JIA優秀作品選 拳山荘、朱合院等
DATA
名称:百月院
主要用途:納骨堂・合祀墓
建築主・企画:まなか
●設計
設計者:浅利幸男
建築:浅利幸男/ラブアーキテクチャー一級建築士事務所
構造:正木健太/正木構造研究所
監理:浅利幸男・中西由美子/ラブアーキテクチャー一級建築士事務所
●施工
建築:青
墓石:いずみ産業
外部収骨ロッカー:井口産業
内部収骨ロッカー:須藤工業
外構:プライムガーデン
植栽:風(ふわり)
●面積
敷地面積:133.51㎡
建築面積:41.14㎡
延床面積:41.14㎡
建ぺい率:30.81%
容積率:30.81%
階数:平屋
●高さ
最高の高さ:4.5m
●構造:壁式鉄筋コンクリート造 一部 鉄骨造
●期間
設計期間:2019年3月〜2020年1月
施工期間:2020年3月〜2021年7月
●掲載誌
「商店建築」2022年6月号