飯能商工会議所
THE HANNO CHAMBER OF COMMERCE AND INDUSTRY
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野沢 正光、石黒 健太(野沢正光建築工房)
稲山 正弘(ホルツストラ・東京大学)
埼玉県飯能市の商工会議所の建設計画。地域商工業の振興拠点として機能する事と、地域材の「西川材」と「CLT」の活用が求められた。材料はもとより「CLT平行弦トラス」や「CLT折版構造」、「組子格子耐力壁」「支点桁架構」といった先鋭的な架構も地元の職人や加工場の技術のみで施工を行い、技術も含めた地産地消型の木造建築を提案すると同時に、現代の構造解析や新しい技術と伝統的な軸組工法の融合を目指した。
Nozawa Masamitsu, Kenta Ishiguro (Masamitsu Nozawa Building Workshop)
Inayama Masahiro (HOLZSTR, The University of Tokyo)
On the premise of using Nishikawa-zai and constructing with existing technique in around Hanno, we challenged new but standard structural forms such as 36mm CLT straight chord truss, 90mm CLT folded-plate floor, muntin lattice bearing wall , girder structure with fulcrum without using custom ordered hardware.
Hanno chamber of commerce is a wooden building which made by local craftsman and companies with using local timber.
Architect
野沢 正光
(野沢正光建築工房代表 住宅遺産トラスト代表理事)1944年東京都生まれ/1969年東京藝術大学美術学部建築科卒業/1970年大高建築設計事務所入所/1974年野沢正光建築工房設立
稲山 正弘
(ホルツストラ)1958年愛知県生まれ/1982年東京大学工学部建築学科卒業/1982年ミサワホーム/1990年稲山建築設計事務所(現・ホルツストラ)設立/1992年 東京大学大学院博士課程修了/2005年東京大学大学院農学生命科学研究科准教授/現在 同大学教授
石黒 健太
(野沢正光建築工房)1978年富山県生まれ/2002年横浜国立大学工学部建設学科卒業/2004年同大学大学院修士課程修了/2004年石黒由紀建築設計事務所入所/2009年野沢正光建築工房入所
DATA
名称 飯能商工会議所
所在地 埼玉県飯能市
主要用途 事務所
建主 飯能商工会議所 会頭 矢島巌
設計─────────────────
建築 野沢正光建築工房
担当/野沢正光 石黒健太
構造 ホルツストラ
担当/稲山正弘 岩田聖司
機械設備 科学応用冷暖研究所
担当/高間三郎
電気設備 設備計画
担当/大島誉史
家具・サイン Koizumi Studio
担当/小泉誠 平田真貴
構造実験 東京大学大学院農学生命科学研究科
木質材料科学研究室
監理 野沢正光建築工房
担当/野沢正光、石黒健太
施工─────────────────
建築 細田建設
担当/三輪宏和、清水増実
空調・衛生 坂創設備工業 担当/北田大
電気 ヤマスズ 担当/数野茂
トラスト 担当/加藤章一
ガス 西武ガス 担当/佐野聡
木材 西川地区木材業組合 担当/本橋勝
木工事 IWAIZUMI技建 担当/岩泉憲
基礎・建方 鳶奈良 担当/奈良広次
プレカット 日本住建 担当/和田保 小澤和弘 田子丈介
木製建具・格子耐力壁 サカモト 担当/関根恵助 西村達
板金 神田板金 担当/神田敬文
家具 フォレスト西川 担当/新井銀平
植栽 志村造園土木 担当/志村和男
昇降機 サイタ工業 担当/小梅聡
アルミサッシ 柏屋商事 担当/吉沢正裕
鋼製建具 ムサシ 担当/樋田能久
内装 飯能資材 担当/山本伸人
左官 渡辺工業 担当/渡辺忠義
コンクリート 飯能生コン工業 担当/矢治一彦
トイレブース 加藤木材工業 担当/加藤義明
サイン ピーアール 担当/馬場正春
解体 齋藤土木建材 担当/齊藤正樹
鉄骨・金属 須賀製作所 担当/須賀隆行
CLT 銘建工業 担当/宮竹靖 西本将晴
Jパネル 鳥取CLT
木アルミ複合建具 ニュースト 担当/千葉浩明 高橋基希 上野史瑛
外付け・室内ロールスクリーン オスモ&エーデル 担当/藪宏至
外壁板金 タニタハウジングウエア 担当/齊藤環
規模─────────────────
敷地面積 904.29m2
建築面積 544.76m2
延床面積 755.10m2
建蔽率 60.24%(許容:80%)
容積率 82.91%(許容:400%)
階数 地上2階
高さ─────────────────
最高高 7,568mm
軒高 6,738mm
構造─────────────────
主体構造 木造
期間─────────────────
設計期間 2018年8月〜2019年7月
施工期間 2019年7月〜2020年3月
掲載・受賞───────────────
『新建築』2020年11月号(新建築社)
第24回木材活用コンクール 優秀賞(全国木材組合連合会会長賞)
2022年日本建築仕上学会学会賞 作品賞 ・建築部門