鶯啼居
Outeikyo
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山岡 嘉彌(山岡嘉彌デザイン事務所)
「旧江戸御府内最古の店蔵」をその地に保存・再生するために、事業としての集合住宅に組み込むことで「リビングヘリテージ(生きた文化遺産)」として活用し、歴史的建築物を次世代につないでいく試みとなった。江戸時代の素材、ディテール、構法に学び、新たに伝統的構法で修補、再生した。一部は現代の耐久性のある素材と構法によって、建物全体のコンセプト「銀古美(ぎんふるび)」の佇まいに調和させるように計画した。
Yoshiya Yamaoka (Yamaoka Design Studio)
In order to preserve and revitalize this “oldest storehouse with earthen walls within the town limits of old Edo,” we incorporated it into a housing complex project to utilize it as a “living heritage,” resulting in an experiment that ties this historical building to the next generation. We learned about materials, details and construction methods used in the Edo period by dismantling the building, restored it anew using traditional means of construction, and applied modern durable materials and construction methods to partially reproduce it.
Architect
山岡 嘉彌
(山岡嘉彌デザイン事務所)1946年東京都生まれ/1971年東京都市大学卒業/1974年早稲田大学大学院修士課程修了後、坂倉建築研究所(-1991年)/1993年日本政府文化庁派遣芸術家在外研究員(レンゾ・ピアノ+RPBW)/1993年山岡嘉彌デザイン事務所/2010年九州大学大学院客員教授/2012年東京都市大学大学院客員教授/アルカシア建築賞ゴールドメダル、SDレビュー・朝倉賞、JIA25年賞、住宅建築賞、東京建築賞、中部建築賞、グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、ID賞、IP賞他
DATA
名称 鶯啼居
所在地 東京都港区
主要用途 共同住宅
建築主 個人
●設計
設計者:山岡嘉彌
建築:山岡嘉彌/山岡嘉彌デザイン事務所
構造:TIS&PARTNERS
設備:長谷川設備計画,科学応用冷暖研究所
監理:山岡嘉彌デザイン事務所
●施工
建築:白石建設
空調:カンクウ
衛生:ケイヨー水工
電気:新高電気
●面積
敷地面積:452.22㎡
建築面積:344.00㎡
延べ床面積:1214.17㎡
建ぺい率 76.07%
容積率 197.10%
階数 地上5階
●高さ
最高の高さ:14,900mm
軒の高さ:13,730mm
●構造 壁式鉄筋コンクリート造
●期間
設計期間:2019年1月~2020年3月
施工期間:2020年8月~2021年8月
●掲載雑誌
日刊建設工業新聞、日刊建設通信新聞、「NetworkSE」vol.183、
日本建築家協会会報「Bulletin」vol.294