星野神社 覆殿・本殿（愛知県豊川市市指定文化財）
Hoshino Shrine Covered Shrine ・ Main Shrine
（Toyokawa City, Aichi Prefecture Designated cultural property）
※写真・文章等の転載はご遠慮ください。
覆殿の木組みと共に中の本殿を見る
撮影：萩原ヤスオ写真事務所
望月 成高（望月建築設計室）
本殿を風雨から守る為の重要な役割を持つ社殿の覆殿。
これからの本殿の維持管理を続ける為に覆殿を建替える事となり、再びこの地で代々と守られながら100年、200年と残る構造の建築物へとの御宮関係者の願いにより。・伝統的構法・石場建て・限界耐力計算による建築とし、市指定文化財となる本殿の改修・復元も行う。
これらの社殿が古からの技術の継承を図る場となり、覆殿が伝統技術と現代の構造解析技術の融合の新たな建築となる。
Shigetaka Mochizuki (Mochizuki Architectural Design Office)
The covered hall of the shrine has an important role in protecting the main shrine building from the elements. This reconstruction plan was based on the request of a sustainable structure for another 100～200 years to serve in a community so that traditional construction methods, *Ishibadate, and the calculation method of response and limit strength, are adopted. The main hall is designated as Cultural Asset by the city and will be renovated and restored. This main hall inherits ancient techniques, and the covered hall is new architecture that combines traditional and modern structural analysis techniques.
*Ishidate: -a setup where pillars stand on stones instead of being fixed deep into the ground
北側より覆殿・本殿の景観
撮影：萩原ヤスオ写真事務所
覆殿と本殿を繋ぐ木組み
撮影：萩原ヤスオ写真事務所
本殿の神聖ともいえる独特の空気感を与える
撮影：萩原ヤスオ写真事務所
東側より拝殿・幣殿・覆殿の景観
撮影：萩原ヤスオ写真事務所
配置図
立面図・矩計図
Architect
望月成高
(株式会社 望月工務店 望月建築設計室)1972年愛知県生まれ／1995年大文社寺建築 宮大工修業／2004年株式会社 望月工務店 望月建築設計室／2022年木の建築賞／2022年日本建築家協会 東海住宅建築賞／2022年中部建築賞／2022年愛知まちなみ建築賞／2022年ウッドデザイン賞
DATA
作品名 星野神社 覆殿・本殿（愛知県豊川市市指定文化財）
所在地 愛知県豊川市
主要用途 /神社
建築主 星野神社
●設計
設計者 望月成高
建築：望月成高／望月建築設計室
構造：川端 眞／川端建築計画
●施工
建築：株式会社 望月工務店
●面積
敷地面積 4022.48m²
建築面積 95.65m²
延床面積 92.77m²
建ぺい率 11.01％（許容60％）
容積率 9.71％（許容200％）
階数 平屋
●高さ
最高高さ 5.77m
軒の高さ 3.47m
●構造 伝統的構法（木造）
●期間
設計期間：2019年8月～2019年11月
木材乾燥期間：2019年11月～2021年5月
施工期間：2021年5月～2021年12月
●掲載雑誌 「新建築」 2023年４月号