スイシャハウス・スイシャオフィス
Suisha House・Suisha Office
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古谷 俊一(古谷デザイン建築設計事務所)
川崎市にある農園(生産緑地+宅地)の再編計画である。農作業と草花や樹木を景観としそのライフスタイルをお裾分けしてもらえるよう、土蔵の佇まいを頼りに賃貸住宅 4 戸と農作業小屋が連なる建築を設計。それぞれのボリュームの間にはみどりのお裾分けを享受できる空間を設えることとした。かつてこの地のシンボルであった水車の回転のようにみどりと建築のリズミカルな景観が時を隔ててそのような存在になれると嬉しい。
Shunichi Furuya (Furuya design architect office)
This is a plan to reorganize a farm (production green space and residential land) in Kawasaki City. We designed an architecture consisting of four rental houses and a farm shed around an earthen storehouse to create a landscape of agricultural work, flowers and trees, and to share that lifestyle. Between each building, we decided to plant a lot of plants and create a space where everyone could share greenery. There used to be a water wheel here. If this rhythmic landscape, created by greenery and these idyllic buildings, can remind you of such farmlands of the past through time, we are very happy about it.
Architect
古谷 俊一
(古谷デザイン建築設計事務所)1974年東京都生まれ/早稲田大学大学院石山修武研究室、IDÉE、UDSを経て09年古谷デザイン建築設計事務所設立/京都芸術大学客員教授/日本建築設計学会賞、日本空間デザイン賞大賞、建築作品賞優秀賞受賞/22年『みどりの空間学』出版、みどりの空間工作所設立
DATA
名称:スイシャハウス・スイシャオフィス
所在地:神奈川県川崎市
主要用途:(スイシャハウス)長屋および工場(作業所)、(スイシャオフィス)事務所
建築主:個人
●設計
設計者:古谷俊一
建築・監理:古谷俊一・豊島香代子・棚橋風太*・中山あかね/古谷デザイン建築設計事務所
構造:萩生田秀之/KAP
設備:伊藤教子/ZO設計室
外構・植栽:みどりの空間工作所
(*元所員)
●施工
建築:中原一芳・福井咲/栄港建設
空調・衛生:相設
電気:新倉電設
大工:隆栄建築、タケフジ
石工事:木所石材店
植栽:生田造園
●面積
敷地面積:(スイシャハウス)872.89㎡(スイシャオフィス)189.94㎡
建築面積:(スイシャハウス)236.55㎡(スイシャオフィス)35.14㎡
延床面積:(スイシャハウス)365.71㎡(スイシャオフィス)50.59㎡
建ぺい率:(スイシャハウス)27.10%(許容60%)(スイシャオフィス)18.50%(許容60%)
容積率:(スイシャハウス)41.90%(許容200%)(スイシャオフィス)26.63%(許容200%)
階数:(スイシャハウス)地上2階(スイシャオフィス)地上2階
●高さ
最高高さ:(スイシャハウス)7,025mm(スイシャオフィス)6,727mm
軒高:(スイシャハウス)6,645mm(スイシャオフィス)5,090mm
●構造 (スイシャハウス・スイシャオフィス)木造在来軸組構法
●期間
設計期間:2019年12月~2020年7月
施工期間:2020年7月~2021年4月
●掲載雑誌 「新建築」2021年8月号