ニセコ町役場庁舎
NISEKO TOWN HALL
※写真・文章等の転載はご遠慮ください。
加藤 誠、村國 健、高橋 幸宏(アトリエブンク)
国内有数の豪雪地北海道ニセコ町の新庁舎である。雪被害を最小化する断面の追求と開かれた庁舎プログラムの融合を目指した。窓口諸室を全て1階にまとめ、2階に執行部門、3階を議会諸室とした。コンパクトな2,3階を、落雪を受け止める大きな1階屋根に少し浮かせて乗せる断面を採用。天窓からは奥行の深い1階中央に自然光が注ぐ。風雪に耐えるレンガや板金を用いた風土のファサードや、町木シラカバの内装が来庁者を迎える。
Makoto Kato, Takeshi Murakuni, Yukihiro Takahashi (Atelier-BNK)
The design is for the new government building in Niseko Town, Hokkaido, located in a region of Japan experiencing heavy annual snowfall. We sought to combine a cross section that minimizes snow damage with a government building program based around an open plan. All the reception rooms were located together on the 1st floor, the executive offices were on the 2nd floor, and the assembly rooms were on the 3rd floor. The compact 2nd and 3rd floors are placed slightly above the large 1st floor roof for which a cross section designed to catch falling snow was adopted. Natural light floods in from the skylight to illuminate the deep recessed center of the 1st floor. Visitors are greeted by the welcoming weather-resistant brick and sheet metal façade and the white birch interior.
Architect
加藤 誠
(北海道支部 アトリエブンク)1961年北海道生まれ/1986年北海道大学大学院修士課程修了/1991年~アトリエブンク/現在、アトリエブンク設計統括、室蘭工業大学大学院教授/2000年北海道建築奨励賞/2008年北海道建築賞/2009・10・18年日本建築学会作品選奨
村國 健
(アトリエブンク)1975年宮城県生まれ/1999年北海道大学工学部建築工学科卒業/2010年Berlage Institute Rotterdam修了/2010~2011年OMA Rotterdam/2011~2013年乾久美子建築設計事務所/2013~2017年大成建設/2017年~アトリエブンク/現在、アトリエブンク執行役員設計部長、北海学園大学、北海道科学大学非常勤講師
高橋 幸宏
(アトリエブンク)1987年宮城県生まれ/2010年北海道大学工学部環境社会工学科建築都市コース卒業/2013年北海道大学大学院工学院建築都市空間デザイン専攻修了/2013年~アトリエブンク
DATA
名称 ニセコ町役場庁舎
所在地 北海道虻田郡ニセコ町
主要用途 庁舎
建築主 ニセコ町
●設計
設計者:加藤誠、村國健、高橋幸宏
建築:加藤誠、村國健、高橋幸宏、青砥由香里/アトリエブンク
構造:金箱温春、山崎翔/金箱構造設計事務所
設備:竹村壽美/アトリエブンク
造田晴夫、北上慎/総合設備計画北海道支店
監理:アトリエブンク
●施工
建築:泰進・浦野・石塚特定建設工事共同企業体
機械:藤井・浦野・本間特定建設工事共同企業体
電気:樋口・本間特定建設工事共同企業体
●面積
敷地面積:2,840.07m2
建築面積:1,697.70m2
延床面積:3,378.66m2
●建ぺい率 59.78%
●容積率 117.09%
●階数 地下1階 地上3階
●高さ
最高の高さ:15,600mm
軒高さ:13,200mm
●構造 鉄筋コンクリート造
●期間
設計期間:基本設計 2017年8月〜2018年3月
実施設計 2018年4月~2019年3月
施工期間:2019年6月〜2021年3月
●掲載雑誌
「日本建築学会作品選集2023」