流山市立おおぐろの森小学校
Nagareyama City Oguro-no-Mori Primary School
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ストレススキンパネル天井の図書室
撮影：川澄・小林研二写真事務所 浜田昌樹
草野 崇文、小泉 治、市丸 貴裕、吉岡 紘介、中村 伸（日本設計）
石井 秀幸（スタジオテラ）
自然豊かな大畔地区の特性を生かし、なだらかな大屋根を森に見立て、一本一本の柱は樹木に見立てて、木々の下に児童が集う場をつくった。木材を多く使うことで地球温暖化防止に貢献するとともに、燃えしろ設計を採用して木構造体を現し内装も木質化することで木の持つ質感や心地よさが子どもたちに伝わるよう心掛けた。約2,400㎥の木材を使い約2,200tのCO2を固定し、都市近郊の緑と連続する「都市の森」を創出した。
Takafumi Kusano, Osamu Koizumi, Takahiro Ichimaru, Kosuke Yoshioka, Noburu Nakamura (NIHON SEKKEI)
Hideyuki Ishii (studio terra)
Oguronomori Elementary School was designed to take advantage of the nature-rich characteristics of the Oguro district. The space covered by the large, gently sloping roof is reminiscent of a forest, with each pillar representing a tree, providing a place for children to gather as if they were gathering under a tree. By showing the wooden structure and making the interior woody, we aimed to make kids feel comfortable and feel the texture of wood. Approximately 2,400 m3 of wood was used and 2,200 tons of carbon dioxide was fixed.
木の表情が感じられる校舎／植栽と一体でつくられたベンチ
撮影：川澄・小林研二写真事務所 浜田昌樹
樹状架構を現しとした３階普通教室
撮影：川澄・小林研二写真事務所 浜田昌樹
非対称形のトラスアーチ架構とした体育館
撮影：川澄・小林研二写真事務所 浜田昌樹
校舎で使われている樹種のサイン
撮影：川澄・小林研二写真事務所 浜田昌樹
配置図
断面図
Architect
草野 崇文
(日本設計)1983年兵庫県生まれ／2006年東京大学工学部建築学科卒業／2010年～日本設計勤務／現在、同社建築設計群主管
小泉 治
(日本設計)1964年東京都生まれ／1989年東京都市大学建築学科卒業／1991年東京都市大学大学院修士課程修了／1991年～日本設計勤務／現在、同社プロジェクト管理部フェロー／2010・2014日本建築学会作品選奨、2010・2014BCS、2012JIA環境建築賞最優秀賞、DNAモデルでギネスブック認定他
市丸 貴裕
(日本設計)1971年愛知県生まれ／1994年九州大学芸術工学部環境設計学科卒業／1996年同大学大学院博士前期課程修了／1996年～日本設計勤務／同社チーフ･アーキテクト／第2回日本建築家協会賞、2007年日本建築学会作品選奨、第34回建築士会連合会賞優秀賞、LEAF AWARDS 2020/21 他
吉岡 紘介
(日本設計)1988年大阪府生まれ／2012年京都大学工学部建築学科卒業／2014年京都大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了／2014年～日本設計勤務／現在、同社建築設計群主管
中村 伸
(日本設計)1973年東京都生まれ／1997年日本大学理工学部建築学科卒業／1999年 日本大学大学院修士課程修了／1999年～日本設計勤務／2018年〜宇都宮大学非常勤講師／現在、同社構造設計群グループ長／第31回JSCA賞、日本免震構造協会賞（第8回、第22回）、第47回PC工学会賞他
石井 秀幸
(スタジオテラ)1979年東京生まれ／2005年ベルラーヘ・インスティテュート卒業/2005～2008年久米設計／2008～2012年LPD／2013年～ 株式会社スタジオテラ設立／2021年造園学会賞受賞
DATA
名称 流山市立おおぐろの森小学校
所在地 千葉県流山市大畔316番地1
主要用途 小学校、児童福祉施設等（学童クラブ）
建築主 流山市
●設計
設計者：日本設計
建築：小泉治、市丸貴裕、中野洋輔、草野崇文、吉岡紘介、片山純一郎＊（＊元所員）
構造：中村伸、角崎康太、佐々木賢太
設備：竹部友久、中川優一、流田倫代、大野貴弘＊、岡地宏明、氏家真哉（＊元所員）
外構：前田智、工藤隆司、池田秀範＊（＊元所員）
コスト：笹本良典、宮下卓也
監理：小泉治、市丸貴裕、草野崇文、吉岡紘介、大室金藏＊、石塚秀教、濱啓太郎＊、久保田信雄＊（＊元所員）
●設計協力
学校計画アドバイザー：柳澤要（千葉大学）
ランドスケープデザイン：スタジオテラ 担当者／石井秀幸、野田亜木子、久保沙織＊、王書洪＊（＊元所員）
サインデザイン協力：R2 DESIGN SYSTEM 担当者／力丸順一、海津敦子
●施工
建築：松井建設
電気：中電工（建築と一括）
空調：エルゴテック（建築と一括）
衛生：エルゴテック（建築と一括）
昇降機：東芝エレベータ（建築と一括）
外構：中村組、流山緑化土木
●面積
敷地面積：21,271.39㎡
建築面積：5,648.88㎡
延床面積：12,423.75㎡
建ぺい率：26.54％（許容建ぺい率：60％）
容 積 率：57.83％（許容容積率：200％）
階数 地下１階、地上３階、塔屋1階
●高さ
最高高：14,800mm
軒高：13,670mm
●構造 木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造
●期間
設計期間：2017年9月～2019年9月
工事期間：2019年10月～2021年８月
●掲載雑誌
「ディテール」 229号（2021年夏季号）
「KJ」 2021年8月号
「日経アーキテクチュア これからの学校2021」 2021年5月27日号
「建築設備士」 2021年11月号
「新建築」 2021年11月号
「建築技術」 2022年3月号
「近代建築」 2022年9月号
「BE建築設備」 2022年9月号
「日経アーキテクチュア 都市木造連載」 2022年10月27日号
「建設物価」 2023年１月号