HOTEL THE MITSUI KYOTO
HOTEL THE MITSUI KYOTO
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吉田 進一、末森 憲義(清水建設)
栗生 明(栗生総合計画事務所)
宮城 俊作(設計組織プレイスメディア)
この地は三井家の統括機関「大元方」が宝永7年に設置され,250年に渡り居宅が構えられていた.十代当主・三井高棟により建てられた油小路邸は,文化芸術に精通した三井家の高い美意識が反映された邸宅建築であった.伝統建築による「四季之間」の復元,歴史的遺構「梶井宮門」の保存,精緻なディテールとものづくりの創造は,三井が所縁の地に回帰する事跡と新しいフラッグシップという一期一会の挑戦に,精魂を込めて応えたものである.
Shinichi Yoshida, Noritada Suemori (SHIMIZU CORPORATION)
Akira Kuryu (A.KURYU ARCHITECT & ASSOCIATES)
Shunsaku Miyagi (PLACEMEDIA)
The project site, where Omotokata, the governing organization of the Mitsui family, was established in Hoei 7, and where the main residence remained for 250 years. The Abura-no-koji Residence, built by the 10th head of the family, Takamune Mitsui, was a residence that reflected the awareness of the Mitsui family, which was well versed in culture and the arts. The creation of exquisite details and craftsmanship: restoration of the "Shiki-no-ma" using traditional architecture / preservation of the historical "The Kajimiya Gate", is a once-in-a-lifetime challenge to return to the land Mitsui was associated with, and to create a new flagship.
Architect
吉田 進一
(清水建設)1970年福井県生まれ/1993年横浜国立大学工学部建設学科卒業/ 1995年同大学大学院修士課程修了後,清水建設入社/現在,同社設計本部商業・宿泊施設設計部グループ長
末森 憲義
(清水建設)1979年佐賀県生まれ/2001年東京都立大学工学部建築学科卒業/ 2007年清水建設入社/現在,同社設計本部商業・宿泊施設設計部設計長
栗生 昭
(栗生総合計画事務所)1947年千葉県生まれ/1973年早稲田大学大学院修士課程修了,槇総合計画事務所入所/1987年栗生総合計画事務所開設/現在,栗生明+北川・上田総合計画株式会社顧問/千葉大学名誉教授
宮城 俊作
(設計組織プレイスメディア)京都府宇治市生まれ/ハーバード大学デザイン学部大学院修了/千葉大学緑地・環境学科助教授、奈良女子大学大学院住環境学専攻教授を経て、現在、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授
設計組織PLACEMEDIAパートナー
DATA
名称 HOTEL THE MITSUI KYOTO
所在地 京都府京都市
主要用途 ホテル
建主 三井不動産
●設計
設計・監理 清水建設 吉田進一/末森憲義
マスターデザインアドバイザー 栗生総合計画事務所 栗生 明
ランドスケープ 設計組織プレイスメディア 宮城俊作
●施工
建築/設備 清水建設 関西支店
●面積
敷地面積 7,453.57m2
建築面積 4,472.96m2
延床面積 19,025.52m2
建蔽率 60.0%(許容:90%)
容積率 242.6%(許容:375.7%)
階数 地下1階 地上4階
●高さ
最高高 14,950mm
軒高 13,100mm
●構造
主体構造 鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造 木造
杭・基礎 直接基礎(一部杭基礎)
●期間
設計期間 2015年9月〜2018年3月
施工期間 2018年3月~2020年7月
●掲載雑誌
新建築2021年2月号、商店建築2021年3月号、日経アーキテクチュア2021年2月25日号、季刊ディテール2021年10月号