八戸市美術館
Hachinohe Art Museum
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西澤 徹夫(西澤徹夫建築事務所)
浅子 佳英(PRINT AND BUILD)
森 純平(インテロバング)
世界的にも珍しい、ラーニングプログラムを主軸とした八戸市美術館は、2種類の空間でできている。巨大さだけが担保され、誰にも開かれて偶然未知のものに出会える「ジャイアントルーム」と、より具体的な活動に特化した「個室群」である。すべての室は廊下を介さずに繋がっていて、様々な組み合わせが可能であり、新しいフレキシビリティを持っている。市民とキュレーターとアーティストがともに学ぶことを可能にする建築である。
Tezzo Nishizawa (Tezzo Nishizawa Architects)
Yoshihide Asaco (PRINT AND BUILD)
Junpei Mori (interrobang)
The new Hachinohe Art Museum, centered on a learning program unparalleled in the world, consists of two types of spaces: the "Giant Room," an enormous room that is open to all visitors and offering unexpected encounters with the unknown; and groups of special-purpose rooms designed to accommodate more specific activities. All rooms are directly connected without corridors, allowing for multiple combinations and a new kind of flexibility. This architecture offers the opportunity for citizens, curators, and artists to learn together.
Architect
西澤 徹夫
(西澤徹夫建築事務所)1974年京都府生まれ/1998年東京藝術大学美術学部建築学科卒業/2000年同大学美術研究科建築専攻修士課程修了/2000~05年青木淳建築計画事務所/2007年~西澤徹夫建築事務所
浅子 佳英
(PRINT AND BUILD)1972年兵庫県生まれ/2010年東浩紀と共にコンテクチュアズ(現・ゲンロン)設立、2012年退社/2007年タカバンスタジオ設立/2021年出版機能を追加し、PRINT AND BUILD創立
森 純平
(インテロバング)1985年マレーシア生まれ/2008年東京藝術大学美術学部建築学科卒業/2011年同大学大学院美術研究科建築専攻修士課程修了/2015年~一般社団法人PAIR代表/2020年~インテロバング代表
DATA
●設計
コンセプト 西澤徹夫+浅子佳英+森純平
建築 西澤徹夫建築事務所・ タカバンスタジオ(現・PRINT AND BUILD)設計共同体
西澤徹夫 浅子佳英 森純平 宮武壮太郎(元所員) 小泉立
構造 オーノ JAPAN 大野博史 藤本智 海老沢孝秀(元所員)
設備 株式会社森村設計 吉田崇 川口智之 水谷貴俊 三野誠
監理 西澤徹夫建築事務所・ タカバンスタジオ(現・PRINT AND BUILD)設計共同体
西澤徹夫 浅子佳英 森純平 宮武壮太郎(元所員) 小泉立
原井喜雄(石川設計) 橋本徳浩(橋本設計) 大瀧英知(総合設計研究所) 大石佳奈(総合設計研究所)
サイン ラボラトリーズ 加藤賢策 奥田奈保子(元所員) 岸田紘之(元所員)
カーテン 安東陽子デザイン 安東陽子 山口かすみ
照明アドバイザー 飯塚千恵里照明設計事務所 飯塚千恵里
音響アドバイザー 森純平 土倉律子
防災 安宅防災設計 鈴木貴良 白谷健太郎
積算 アーキ・ピーアンドシー 上木貴博
●施工
建築 鴻池組・田名部組・東復建設 特定建設工事共同企業体
電気設備 ユアテック・溝口電気 特定建設工事共同企業体
機械設備 ダイダン・サカモト・葵 特定建設工事共同企業体
外構 穂積建設工業株式会社
●面積
敷地面積 6732.14m2
建築面積 3080.21m2 延床面積 4844.95m2 建蔽率 45.75% 容積率 68.12 m2(EV昇降路、駐車場を除く) 階数 地上3階
●高さ 最高の高さ19.120m
●構造 鉄骨造
●期間
設計期間 2017 年 3 月~2019 年 1 月
施工期間 2019 年 4 月~2020 年 12 月(本棟)、2021 年 4 月~2021 年 9 月(外構)
●掲載雑誌 「新建築」2022年1月号 「近代建築」2022年5月号