鍋島整形外科新棟
NABESHIMA ORTHOPEDIC CLINIC
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大野 秀敏、江口 英樹、山本 真也(アプルデザインワークショップ)
千葉市に建つ整形外科の診療所である。2015年設計の北棟では、MRIなどの検査機器があることからRC造とした。その後、当初には予定されていなかったリハビリ機能の充実のために計画された増築では、開放的で自由な使い方ができるように鉄骨とした。旧棟でボリュームをずらすことで建物の機能要求(採光)に応える方法を採用したが、これは新棟にも引き継いだ(斜線制限、駐車場)。
Hidetoshi Ohno, Hideki Eguchi, Shinya Yamamoto (A.P.L. DESIGN WORKSHOP)
This is an orthopedic clinic located in Chiba City. The north building, designed in 2015, was constructed with reinforced concrete because it includes MRI. Later, when the extension was planned to enhance rehabilitation functions that were not originally planned, the building was built with a steel frame for an open feel and freedom in use. In the former building, we adopted a method to meet the building’s functional requirements (lighting) by shifting the volumes, and this method was carried over to the new building (setback and parking lot).
Architect
大野 秀敏
(アプルデザインワークショップ)1949年岐阜県生まれ/1975年東京大学大学院修士課程修了/1976年槇総合計画事務所/1988年東京大学助教授/1999〜2015年同教授/1984年アプル総合計画事務所設立/2005年アプルデザインワークショップ設立/2011年日本建築学会賞(作品)
江口 英樹
(アプルデザインワークショップ)1974年群馬県生まれ/1997年東京大学都市工学科卒/アプル総合計画事務所入所/2004年江口英樹建築設計事務所設立/2011年アプルデザインワークショップ代表取締役/2015年BCS賞/日事連建築賞優秀賞/2016年日本建築学会作品選奨
山本 真也
(アプルデザインワークショップ)1980年三重県生まれ/2003年名城大学理工学部建築学科卒業/2005年中部大学大学院建設工学専攻修士課程修了/2005年アプルデザインワークショップ/現在、取締役副所長パートナー/2016年日本建築学会作品選奨/中部大学非常勤講師
DATA
名称 鍋島整形外科新棟
所在地 千葉県千葉市中央区松波4-32-2
主要用途 診療所
建築主 株式会社アミカル
●設計
建築:大野秀敏、江口英樹、山本真也/アプルデザインワークショップ
構造:小西泰孝、滝口雅之/小西泰孝建築構造設計
設備:岡正浩、兵道哲/総合設備計画
●施工
施工:宮澤義成/宮前建設
●面積
敷地面積: 808.35m2 建築面積: 542.32m2 延床面積: 1,193.21m2
建ぺい率 67.09%(許容 70%)
容積率 139.95%(許容 200%)
階数 地上3階
●高さ
最高の高さ: 15.81mm 軒高さ: 10.61mm
●構造 鉄骨造 一部 鉄筋コンクリート造
期間
設計期間:2020年5月〜2021年2月 施工期間: 2021年3月〜2022年8月
掲載雑誌 「KJ」 2021 年 12 月号