敦賀市庁舎・敦賀美方消防組合消防庁舎
Tsuruga City Hall with fire dept.
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前田 英男、廣富 純(佐藤総合計画)
橘 慎一(橘設計システム)
市庁舎・消防庁舎・防災センターを一体的に整備した防災機能強化型の庁舎である。免震構造(市庁舎)、耐震構造(消防)という異なる要求条件を活かした「免震・連結制振ハイブリッド構造」により、複数回の大地震をも耐え抜く庁舎となった。吹抜け上部を縫う連結ダンパーは、市民の防災意識に訴求するよう可視化した。省エネを徹底し災害時のエネルギー自給率を高めた結果、寒冷地での10,000㎡超の庁舎として初のZEB Readyを実現した。
Hideo Maeda, Jun Hirotomi (AXS SATOW)
Shinichi Tachibana (Tachibana Sekkei System)
This integrated city hall, fire dept., and disaster center has enhanced disaster readiness functionality. Designed to withstand multiple major earthquakes, its hybrid seismic isolation and coupled vibration control structure leverages differing requirements for isolation (city hall) and resistance (fire dept.). A coupling damper in the upper atrium was made intentionally visible to boost citizen awareness. With rigorous energy saving and high energy self-sufficiency, it is the first ZEB Ready government building over 10,000㎡ in a cold region.
Architect
前田 英男
(佐藤総合計画)1970年兵庫県生まれ/1991年大阪大学工学部建築学科卒業後、佐藤総合計画に入社/現在、同社関西オフィス 副代表 シニアアーキテクト
廣富 純
(佐藤総合計画)1979年兵庫県生まれ/2005年京都大学大学院工学研究科修了後、佐藤総合計画に入社/現在、同社関西オフィス設計チーフアーキテクト
橘 慎一
(橘設計システム)1950年 福井県生まれ/1968年県立敦賀工業高校建築科卒業後、名工建設株式会社に入社/1988年 橘 設計システム設立、現在に至る
DATA
名称 敦賀市庁舎・敦賀美方消防組合消防庁舎
所在地 福井県敦賀市
主要用途 市庁舎、消防庁舎
建築主 敦賀市、敦賀美方消防組合
●設計
設計者:佐藤総合計画+橘設計システム
建築:前田英男、廣富純/佐藤総合計画、橘慎一/橘設計システム
構造:佐竹友希/佐藤総合計画
設備:小泉公利、田中宏樹/佐藤総合計画
監理:佐藤総合計画+橘設計システム
●設計協力
家具:酒匂克之/丘の上事務所
サイン:吉岡 一樹/VOLD
●施工
建築:清水建設
空調・衛生:増田空調、中村住設、サカグチ工業 特定建設工事共同企業体
電気:川口電気、宇野電気商会、加藤通信 特定建設工事共同企業体
●面積
敷地面積:15,184.79㎡
建築面積:4,595.76㎡
延床面積:13,276.60㎡
建ぺい率 43.51%(許容70%)
容積率 98.51%(許容200%)
階数 地上6階
●高さ
最高の高さ:24,033mm
軒高さ:22,533mm
●RC造一部S造(連結免制振)
●期間
設計期間:2017年12月〜2019年11月
施工期間:2019年12月〜2023年3月
●掲載雑誌「近代建築」2022年5月号