新柏クリニック糖尿病みらい
Shin-kashiwa clinic diabetes Mirai
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菅原 努、横川 美菜子、齋藤 華織(竹中工務店)
新柏駅近くに立つ糖尿病専門のクリニック。計画に際しては周辺環境との調和を考え、まず2つの緑地の位置を決めて、これらに挟まれるように建物を配置した。プランニングは診療フローに従い機能を並べ、少ないスタッフの目が行き届くよう配慮している。勾配屋根をもつ待合は自然光が多方向から降り注ぎ、庭と一体となって四季や天候の変化を楽しめる。人工的な設備に頼らない持続可能な設計とし、CASBEE柏Sランクを取得した。
Tsutomu Sugawawa, Minako Yokokawa, Kaori Saito (TAKENAKA CORPORATION)
It is a diabetes specialized clinic located near Shin-Kashiwa Station. When planning, we considered harmony with the surrounding environment and first determined the positions of two green spaces within the site, arranging the building between them. Following the flow of medical services, we planned the functions to be arranged so that the limited staff can oversee them effectively. The waiting area, with a sloping roof, becomes a space where natural light pours in from multiple directions, integrated with the garden to enjoy the changing seasons and weather. It achieved a sustainable design without relying on artificial facilities and obtained the CASBEE Kashiwa S-rank certification.
Architect
菅原 努
(竹中工務店)1965年東京都生まれ/1990年東京大学工学部建築学科卒業後、竹中工務店入社/現在、竹中工務店東京本店設計部情報企画・事務部長/2011・17・22年グッドデザイン賞/2011・20年東京建築賞/2015・18年医療福祉建築賞/2018・19年環境・設備デザイン賞
横川 美菜子
(竹中工務店)1986年東京都生まれ/2011年東京大学大学院建築学修士課程修了後、竹中工務店入社/現在、竹中工務店東京本店設計部/2015・2018年神奈川建築コンクール優秀賞/2015・2019年ウッドデザイン賞/2016年木材活用コンクール木材活用特別賞/2018年SDA賞入選/2022年グッドデザイン賞
齋藤 華織
(竹中工務店)1980年神奈川県生まれ/2006年日本大学大学院修士課程修了後、竹中工務店入社/現在、竹中工務店東京本店設計部設計第5部門設計5グループ主任/2018年BCS賞/2020年日本建築学会作品賞/2021年千葉県建築文化賞優秀賞/2022年グッドデザイン賞
DATA
名称:新柏クリニック糖尿病みらい
所在地:千葉県柏市
主要用途:診療所
建築主:中郷会 新柏クリニック 木村靖夫
●設計
設計者:竹中工務店
建築:菅原 努・横川美菜子・齋藤華織/竹中工務店
構造:有竹 剛・山崎僚平/竹中工務店
設備:小野敦史・廣田聡史・中山雄介/竹中工務店
ランドスケープ:向山雅之・鈴木康平/竹中工務店
インテリア:光永麻衣子/竹中工務店
監理:下田 誠・山川雅彦・近藤朋也・伊藤武司・杉浦正二/竹中工務店
●施工
竹中工務店
●面積
敷地面積:2,072.02㎡
建築面積:772.61㎡
延床面積:676.86㎡
建ぺい率: 37.32%(許容:90%)
容積率: 32.72%(許容:200%)
階数:平屋
●高さ
最高高さ:7,600㎜
軒高さ:7,300㎜
●構造:鉄筋コンクリート造 木造 一部鉄骨造
●期間
設計期間:2016年4月~2019年6月
施工期間:2019年7月~2020年2月
●掲載雑誌:日本建築学会作品選集