浦河フレンド森のようちえん
URAKAWA FRIEND FOREST KINDERGARTEN
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照井 康穂(照井康穂建築設計事務所)
徐 光(ジェーエスディー)
【発想の手がかりを生む立体トラス】自然体験活動に力を入れるこども園。シンプルな型が多様な形を生む建築を目指した。機能的に整理した空間構成の骨格を、単一ユニットから成る立体トラスを床から立ち上げ構築した。斜め柱の柱脚部のような一見実用的ではない空間も内包することで、子どもの身体成長に呼応する適度な空間のスケールを生むと共に、この架構そのものが子どもたちの発想の手がかりとなることを意図した。
Yasuo Terui (YASUO TERUI ARCHITECS)
Jo Ko (JSD)
This kindergarten embodies the concept of “forest kindergarten”. “Forest kindergarten” is an early childhood education method that fosters creativity through playing and learning in nature. We embodied the concept of “forest kindergarten” by erecting a simple spatial structure with 3D trusses rising from the floor. It rises from the floor to provide the necessary functional space, while also incorporating seemingly unrealistic spaces, such as the base of a diagonal column, to create a space suitable for the children’s physical growth. In addition to creating a sense of scale, the structure itself is intended to serve as an inspiration for the children’s ideas.
Architect
照井 康穂
(照井康穂建築設計事務所)1967年大阪府生まれ/1992年北海道大学工学部建築学科卒業後、竹中工務店入社/1996年アーブ建築研究所入社/2007年照井康穂建築設計事務所設立/2008年日本建築家協会北海道支部住宅部新人賞/2014年日本建築家協会環境建築賞/日本建築学会作品選集2024ほか
徐 光
(JSD)1950年中国上海市生まれ/1988年来日し構造設計集団(SDG)入社/1990年日本大学理工学部斎藤公男研究生終了/1995年JSDを設立/2006年日本構造デザイン賞/2010年JSCA賞業績賞
DATA
名称 浦河フレンド森のようちえん
所在地 北海浦河郡浦河町
建築主 学校法人フレンド恵学園
●設計
設計者:照井康穂
建築:照井康穂、古田優一(元所員)/照井康穂建築設計事務所
構造:徐光、菊地悠太、妙圓薗崇仁/ジェーエスディー
設備:長沼由恭/長沼環境システム
清水孝、福島毅/イーエル・ワークショップ
照明:遠藤香織/KAORI ENDO LIGHTING DESIGN
外構:神長敬/KITABA
●施工
建築:永坂充、小笠原弘哉、山内真澄/岩田地崎建設
空調:大谷隆昭/サーマエンジニアリング
換気・衛生:遠藤泰亮/畑中設備工業
電気:山岸和弥/田中電気商会
●面積
敷地面積:6,422.66m²
建築面積:1 ,331.27m²
建ぺい率 20.73%
容積率 15 .54%
階数 地上1階
●高さ
最高の高さ:8.595m
最高軒高:8.166m
●構造 木造(立体トラス)
●期間
設計期間:2019年2月~2021年5月
施工期間:2021年6月~2022年2月
●掲載雑誌
「新建築」2023年4月号