彦根総合スポーツ公園陸上競技場 平和堂HATOスタジアム
Hikone Sports Park Athletics Stadium Heiwado HATO Stadium
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大野 竜也、榎並 靖、佐竹 知希(佐藤総合計画)
陶器 浩一(滋賀県立大学)
白井 宏昌(亜細亜大学)
彦根城に隣接する競技場の建替計画。築城400余年に渡り守られてきた「城を中心とした街の歴史」と、これから同じ時間軸を歩んでいくために普遍性のある競技場を考えた。フレームはかつてこの地にあった「百間橋(ひゃっけんばし)」を想起させるプリミティブな組木形。フレーム内に鎧張状にコルテン鋼の外壁を設ける。建物周囲の回遊動線は立体的な公園空間となり様々な施設のハブとなる。多様な関係が生まれ、時間の経過と共に競技場が完成していく。
Tatsuya Ono, Yasushi Enami, Tomoki Satake (AXS SATOW)
Hirokazu Toki (The University Of Shiga Prefecture)
Hiromasa Shirai (Asia University)
In this reconstruction plan for the stadium next to Hikone Castle, we aimed to create universality to continue the same timeline as the town itself, centered around the castle—protected for over 400 years.
The primitive wooden frame is reminiscent of the Hyakken Bridge that once stood here. COR-TEN steel exterior walls are installed within the frame as cladding. Routes around the building create a 3D park space that serves as a hub for various facilities. Relationships will be created, and the stadium will be completed with the passage of time.
Architect
大野 竜也
(佐藤総合計画)1984年岡山県生まれ/2007年福山大学工学部建築学科卒業/2009年佐藤総合計画入社/現在、同社関西オフィス設計チーフアーキテクト
榎並 靖
(佐藤総合計画)1967年岐阜県生まれ/1991年愛知工業大学大学院工学研究科修了後、佐藤総合計画入社/現在、同社中部事務所長
佐竹 知希
(佐藤総合計画)1978年和歌山県生まれ/2004年大阪市立大学大学院工学研究科修了/2014年佐藤総合計画入社/現在、同社関西オフィス構造チーフエンジニア
陶器 浩一
(滋賀県立大学)1962年大阪府生まれ/2003年4月~2006年9月滋賀県立大学 環境科学部環境計画学科・環境・建築デザイン専攻 助教授/2006年10月~現在、滋賀県立大学環境科学部 環境建築デザイン学科 教授
白井 宏昌
(亜細亜大学)1971年東京都生まれ/OMA勤務を経て、2015年~2023年滋賀県立大学環境科学部環境建築デザイン学科にて研究、教育活動に従事/現在、亜細亜大学都市創造学部教授
DATA
名称 彦根総合スポーツ公園陸上競技場 平和堂HATO スタジアム
所在地 滋賀県彦根市
主要用途 陸上競技場
建築主 滋賀県知事 三日月大造
●設計
設計者:榎並 靖(総括)/佐藤総合計画
建築:大野 竜也/佐藤総合計画
:横山 公太郎/佐藤総合計画
構造:佐竹 知希/佐藤総合計画
設備:岡井 明彦※/佐藤総合計画、土岐 達美※/佐藤総合計画
その他:デザイン監修(意匠) 白井宏昌/亜細亜大学
(構造) 陶器浩一/滋賀県立大学
※は元所員
監理:佐藤総合計画
●施工
建築:鹿島・笹川特定建設工事共同企業体
電力:栗原・甲賀建設工事共同企業体
通信:栗原・甲賀建設工事共同企業体
空調:滋賀工業
給排水衛生:アアン・水研建設工事共同企業体
昇降機:フジテック
連絡通路:伊藤組
●面積
敷地面積:155,880.55㎡
建築面積:19,818.37㎡ (当工事は14,497.31㎡)
延床面積:33,990.32㎡ (当工事は24,196.33㎡)
建ぺい率 12.71%(許容70、80%)
容積率 21.80%(許容200、200%)
階数 地上5階
●高さ
最高の高さ:24.00m
軒高さ:22.36m
●構造 RC、S造
●期間
設計期間:2017年3月〜 2019年3月
施工期間:2020年3月〜 2022年12月
●掲載雑誌 「月刊体育施設」2023年3月号、「近代建築」2023年6月号