東郷の杜 東郷記念館
TOGO-NO-MORI TOGO-KINENKAN
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神社の杜に開かれたファサード
写真：小川 重雄
藤原 徹平（横浜国立大学大学院YGSA准教授/フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰）
神本 豊秋（再生建築研究所）
スケルトン化し構造や設備性能を刷新する「再生建築」手法を用いた、神社に付随する記念館の改修計画。RC躯体の鉄骨への置換による軽量化、バルコニーを兼ねたアウトフレーム構法などによる構造補強を行うことで、耐震化・長寿命化を目指した。また、祭事場としての上質な歓待が可能なように、表・裏動線の明確化や縦動線の付け替えなどを行い、全ての宴会場を池に向けて開き、神社の杜と記念館の空間とのつながりを再生した。
Teppei Fujiwara (FUJIWALABO)
Toyoaki Kamimoto (SAISEIKENCHIKU LABORATORY)
The revitalisation of the Memorial Hall through the skeletonization of the structure and renewal of the facilities. To make the building more earthquake resistant we replaced the RC structure with a steel frame, reinforced with an outer frame that also serves as a balcony space. In addition, we reworked each floor’s circulation and zoning, replacing all vertical flow lines with a new circulation system. These changes helped to reorient the building toward the garden, regenerating the connection between the Shrine garden and the interior space.
新設屋根に囲われたルーフテラス
写真：小川 重雄
立体的なバルコニー
写真：小川 重雄
新設した開放的な鉄骨の廻り階段
写真：小川 重雄
2階平面図
断面図
Architect
藤原 徹平
(株式会社フジワラテッペイアーキテクツラボ)１９７５年横浜生まれ／２００１年横浜国立大学大学院修了後、隈研吾建築都市設計事務所入所／２０１０年一般社団法人ドリフターズインターナショナル設立理事／２０１２年株式会社フジワラテッペイアーキテクツラボ設立主宰／２０１２年横浜国立大学大学院Ｙ－ＧＳＡ准教授
神本 豊秋
(再生建築研究所)１９８１年大分県生まれ/近畿大学九州工学部建築学科を卒業し、８年間青木茂建築工房に勤務/２０１２年神本豊秋建築設計事務所を設立。同年より東京大学生産技術研究特任研究員/２０１５年株式会社再生建築研究所設立/２０１８年よりミナガワビレッジに入居・運営開始
DATA
名称：東郷の杜 東郷記念館
所在地：東京都渋谷区神宮前1-5-3
主用途：神社
建築主：宗教法人 東郷神社
●設計
設計者：藤原徹平 神本豊秋
建築：藤原徹平 神本豊秋/フジワラボ・再生建築研究所 設計共同体
構造：対震構造エンジニアリング
設備：森村設計
監理：フジワラボ・再生建築研究所 設計共同体
●施工
建築：清水建設
空調・衛生：柿本商会
電気：大栄電気
●面積
敷地面積：8,858.24㎡
建築面積：1,205.39㎡
延床面積：4,095.26㎡
建蔽率：30.72％（許容 60%）
容積率：65.64%（許容 240％）
階数：地下１階 地上4階 塔屋１階
●高さ
最高の高さ：19,080mm
軒高さ：15,230mm
●構造 鉄筋コンクリート造 一部、鉄骨鉄筋コンクリート造（増築部：鉄骨造）
●期間
設計期間：2020年2月～2021年2月
施工期間：2021年5月～2022年3月
●掲載雑誌
「新建築」2022年11月号
「近代建築」2022年12月号
「商店建築」2023年4月号