広島県庁舎（改修）
Hiroshima Prefectural Office Renovation
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西面外観 左より本館・玄関棟・南館
写真：建築写
田中 公康、佐賀 淳一、大谷 康二（日建設計）
石坪 章、山地 浩充、片山 良一（日建設計コンストラクション・マネジメント）
小瀧 宏治、藤原 誠司（近代設計コンサルタント）
1956年の竣工以来、長年県民に親しまれた県庁舎の改修計画。本館・南館・議事堂等の耐震補強に加え、防災拠点となる北館・農林庁舎の液状化対策、津波浸水対策等を実施。本館の耐震補強に当たっては、補強部材の配置を工夫することで、モダンデザインの外観を「変えない」改修とした。また小割プランのフロアを現代の働き方に合わせたひとつながりの大部屋に転換。天井も取り払い、開放的で維持管理のしやすい執務空間を実現した。
Kimiyasu Tanaka, Junichi Saga, Yasuji Otani (NIKKEN SEKKEI LTD)
Akira Ishitsubo, Hiromitsu Yamaji, Yoshikazu Katayama (NIKKEN SEKKEI CONSTRUCTION MANAGEMENT, INC)
Koji Odaki, Seishi Fujiwara (Kindai Sekkei & Consultant)
This renovation of prefectural government buildings constructed in 1956 enhances seismic resilience in the Main, South, and Assembly Hall buildings. Liquefaction and tsunami inundation countermeasures were executed for the North Building and Agriculture and Forestry Office Building, which are disaster prevention centers. The placement of Main Building reinforcing members retains its modern exterior design. Floors were converted to large connected rooms, and ceilings were removed, creating an open and easily maintained office environment.
5階EVホール・廊下
写真：建築写
玄関ホール
写真：建築写
本館5階執務室
写真：建築写
写真：建築写
本館5階平面図
Architect
田中 公康
(日建設計)1967年兵庫県生まれ/東京理科大学理工学部修士課程修了後、1992年日建設計入社/現在、同社設計グループ 部長
佐賀 淳一
(日建設計)1983年富山県生まれ/2008年日建設計入社/現在、同社設計グループ アソシエイト
大谷 康二
(日建設計)1970年大阪府生まれ/1995年神戸大学大学院 工学研究科 環境計画学（鋼構造） 修了後、株式会社奥村組入社/008年株式会社日建設計入社/構造設計一級建築士、技術士（建設部門）
石坪 章
(日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社)1967年兵庫県生まれ／1992年東京理科大学理工学研究科大学院修了、柳沢孝彦＋TAK建築・都市計画研究所に入所／2009年日建設計コンストラクション・マネジメント入社／2016年BELCA賞、建築防災協会国土交通大臣賞等を受賞
山地 浩充
(日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社)1981年香川県生まれ／2014年日建設計コンストラクション・マネジメント入社／現在、同社マネジメント・コンサルティング部門ディレクター
片山 良一
(日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社)１９７０年広島県生まれ／１９９５年松村組入社／２０００年塩見設計（現あい設計）入社／２００９年日建設計入社／日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社に転籍
小瀧 宏治
(株式会社近代設計コンサルタント)1970年広島県生まれ／広島大学大学院工学研究科修士課程修了後、1995年近代設計コンサルタント入社／現在、代表取締役社長。
藤原 誠司
(株式会社近代設計コンサルタント（元所員）)1957年広島県生まれ／東京デザイン専門学校建築士科卒業後、1980年近代設計コンサルタント入社／2022年同社退職。
DATA
建物名称 広島県庁舎（改修）
所在地 広島県広島市
建築主 広島県
設計 ㈱日建設計・㈱近代設計コンサルタント設計共同体
建築：
田中 公康 佐賀 淳一／日建設計
石坪 章 山地 浩充／日建設計コンストラクションマネジメント
小瀧 宏治／近代設計コンサルタント
構造：
長瀬 悟 塚越 治夫、大谷 康二、西澤 崇雄、吉澤 幹夫*、
馬 天予／日建設計
片山 良一／日建設計コンストラクションマネジメント
藤原 誠司* ／近代設計コンサルタント
電気：
小倉 良友 小稲 克也 小浦 一平 武本 雅弘／日建設計
空調衛生：田中 宏昌 後藤 祥仁 宮崎 亜由美／日建設計
コスト：
島田 太郎 白石 裕也* 伊中 泰穂 中田 茂郎 浅山 洋次郎
村上 忍／日建設計
（*は元所員）
監理 広島県
監理：鍋島 淳一／日建設計
施工者 大成建設・増岡組・大之木建設
広島県庁舎本館等耐震改修及び維持保全工事共同企業体
敷地面積 47,186.43㎡
建築面積 9,372.27㎡（改修対象棟のみ合算）
延べ面積 79,816.36㎡（改修対象棟のみ合算）
階数 -1 +6 P3
最高の高さ 36.94ｍ
軒高さ 26.00ｍ
構造 RC造,S造
設計期間 2016年12月〜2019年3月
施工期間 2019年4月〜2022年2月
構造 RC造,S造
階数 -1 +6 P3
掲載雑誌 「建築と社会」2023年5月号