歳吉屋-BYAKU Narai-
Toshiyoshiya-BYAKU Narai-
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美島 康人、常賀 茂樹、吉本 晃一朗、長谷川 裕馬(竹中工務店)
寛政5年創業、築200年の杉の森酒造(屋号は歳吉屋)を宿・レストラン・浴場・酒造りエリアを持つ小規模複合施設へ再生する計画である。重要伝統的建造物群に登録されている外観を保存しつつ、内部は既存建物と丁寧に対話し、まちや建物に根付く文化や歴史の潜在的な価値を精選し新鮮な驚きや体験、発見のある空間への再構築を行った。空間体験を通して深く地域や歴史に触れ発信する場を創ることを大切にした。
Yasuhito Mishima, Shigeki Tsunega, Kouichirou Yoshimoto, Yuma Hasegawa (TAKENAKA CORPORATION)
The 200-year-old Suginomori Sake Brewery (TOSHIYOSHIYA) is to be renovated an hotel, restaurant, bathhouse, and sake brewing. While preserving the exterior of the building, which is registered as a group of important traditional buildings, the interior was reconstructed as a space for fresh surprises, experiences, and discoveries through careful dialogue with the careful selection of the potential cultural and historical values rooted in the town and buildings. We placed a place where people can deeply experience the region and its history through the experience of there.
Architect
美島 康人
(竹中工務店)1965年東京都生まれ/1991年早稲田大学大学院修士課程修了後、竹中工務店入社/現在、竹中工務店東京本店設計部部長 総括担当/1999年・2015年・2023年日本建築学会作品選集/1998年・2014年日経ニューオフィス賞/2014年JIA優秀建築賞、AACA賞優秀賞/2015年・2024年BCS賞/2023年日本建築士会連合会建築作品賞大賞
常賀 茂樹
(竹中工務店)1969年大分県生まれ/1994年千葉大学大学院工学研究科工業意匠学専攻修了後、竹中工務店入社/現在、竹中工務店東京本店設計部設計第5部門インテリア2グループ長/2006年・2022年AACA賞/2006年・2023年グッドデザイン賞/2022年JID AWARD部門賞/2023年iF DESIGN AWARD
吉本 晃一朗
(竹中工務店)1984年埼玉県生まれ/2009年慶応義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻修了後、竹中工務店入社/現在、竹中工務店東京本店設計部設計第2部門設計2グループ主任/2017年・2024年BCS賞/2021年日本空間デザイン賞銀賞/2022年・2023年iF DESIGN AWARD/2023年JIA環境建築賞JIA優秀環境建築選
長谷川 裕馬
(竹中工務店)1990年愛知県名古屋市生まれ/2016年法政大学大学院デザイン工学研究科建築学専攻修士課程修了後、竹中工務店入社/現在、竹中工務店東京本店設計部設計第5部門インテリア1グループ主任/2022年AACA賞美術工芸賞/2022年グッドデザイン賞、日本空間デザイン賞/2023年iF DESIGN AWARD
DATA
■名称
歳吉屋-BYAKU Narai-
■所在地
長野県塩尻市
■主要用途
旅館・レストラン・公衆浴場・酒造工場
■建築主
①
ソルトターミナル
②
塩尻市森林公社
■設計
設計者:竹中工務店
建築:美島康人、常賀茂樹、吉本晃一朗、長谷川裕馬/竹中工務店
構造:花井厚周、梁田真史/竹中工務店
設備:住吉力、吉田誠、梅澤拓実、小林樹佳/竹中工務店
監理:下田誠、山近秀樹/竹中工務店
ランドスケープ:向山雅之、野間慎司/竹中工務店
伝統建築:中嶋徹、上田忠司/竹中工務店
■施工
建築:北信土建
空調・衛生:企成工業
電気:降旗電業
■面積
<母家敷地>
敷地面積:840.61㎡
建築面積:399.05㎡
延床面積:538.16㎡
建蔽率:47.472%
容積率:64.021%
階数:地上2階
<酒造敷地>
敷地面積:975.76㎡
建築面積:619.32㎡
延床面積:644.55㎡
建蔽率:63.471%
容積率:66.056%
階数:地上2階
■高さ
<母家敷地>
最高の高さ:7,875mm
軒高さ:5,333mm
<酒造敷地>
最高の高さ:6,711mm
軒高さ:4,868mm
■構造
木造
■期間
<設計期間>
2020年1月~12月
<施工期間>
2020年9月~2021年7月(解体工事含む)
■掲載誌
「新建築」2021年12月
「商店建築」2022年2月
「コンフォルト」2022年2月
「CasaBRUTUS」2022年4月
その他多数