なごみ庵
Nagomi-an
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敷地にゆとりのある戸建感覚で住める長屋
写真：尾形 和美
佐藤 尚巳、朝倉 萌（佐藤尚巳建築研究所）
南青山の閑静な住宅街に計画された4戸の長屋。容積率最大でなく独立性の高い住宅群が要望された。木造2階建の母屋と、1層の水廻りと屋上テラスにより接続部を構成し、戸建感覚を実現。母屋の2階を1.5層分の吹抜とし、テラスと連続するLDKは、開放感のある居住空間とした。2階中間部の外壁面は折り曲げて釣鐘状の特徴的な造形に。隅角部の菱形窓は壁面傾斜と角の切取角度の調合で実現した。南側隣接崖地の豊かな緑を借景し計画に取り込んだ。
Naomi Sato, Moe Asakura (Naomi Sato Architects)
In the serene residential area of Minami-Aoyama, a plan was crafted for 4 units “Nagaya”. The client’s request was for a home with a high level of independence. The two-story main house links to a single-story bathroom and rooftop terrace, creating a sense of individual dwellings. The 2nd-floor void and terrace-connected living area offer openness. The bell-shaped exterior was achieved by bending the outer wall of the 2nd floor. The diamond-shaped corner window was created by harmonizing the slope of the wall with the cut angle.
建物の角で外の景色を切り取る菱形の窓
写真：尾形 和美
パーテーションを兼ねる木製手すり
写真：尾形 和美
窓が大きく開放的な印象の個室
写真：尾形 和美
木軸模型
写真：尾形 和美
1階平面図／2階平面図
南北断面図
Architect
佐藤 尚巳
(佐藤尚巳建築研究所)1955年東京都生まれ／1979年東京大学工学部建築学科卒業／1988年ハーバード大学デザイン学部大学院修了／菊竹清訓、I.M.Pei、Rafael Vinolyに師事／1996年佐藤尚巳建築研究所設立／2006年・2009・2022年JIA優秀建築選、2010年BCS賞ほか
朝倉 萌
(佐藤尚巳建築研究所)1990年愛知県生まれ／2015年千葉工業大学大学院工学研究科建築都市環境学専攻修了後、佐藤尚巳建築研究所入所／2022年JIA優秀建築選
DATA
名称：なごみ庵
所在地：東京都港区
主要用途：長屋
建築主：宗教法人 広閑院
■設計
設計者：佐藤尚巳、朝倉萌
建築：佐藤尚巳、朝倉萌／佐藤尚巳建築研究所
構造：Structured Environment
設備：高槻設備設計室
監理：佐藤尚巳建築研究所
■施工
建築：株式会社内田産業
■面積
敷地面積：294.52㎡
建築面積：146.58㎡
延床面積：269.15㎡
建ぺい率：49.76％
容積率：91.38％
階数：地上2階
■高さ
建物高さ：7.17ｍ
軒高さ：6.09ｍ
塔屋高さ： 8.10m
■構造
木造
■期間
設計期間：2020年5月～2021年7月
施工期間：2021年8月～2022年6月