千光寺頂上展望台PEAK
Senkoji PEAK Observatory
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青木 淳、品川 雅俊(AS)
尾道市街からほど近い千光寺の山頂にある展望台の建替え計画。風景を点で捉える従来の展望台のあり方を見直し、この街特有の細い坂道から連続する、歩きながら風景を愉しみ、発見することができる展望台として構想された。63mの展望台とゆるやかならせん階段を、山頂の地形や岩になるべく手を加えないよう丁寧に配置しながら、坂の街・尾道にあって、車椅子でもアクセスできる、開かれた場となることが目指された。
Jun Aoki, Masatoshi Shinagawa (AS)
This is a plan for the renewal of the observatory on the mountaintop of Senkoji temple, near the center of Onomichi city. This observatory offers a variety of sceneries. The promenade through the observatory is designed to be integrated with the existing walking path through this city and the landscape shifts as you progress. We tried to minimize the terrain modified when the observatory deck and gradual spiral staircase were installed. Besides we tried to make the observatory more accessible even for wheelchair in this city which with lots of hilly streets.
Architect
青木 淳
(AS)1956年神奈川県生まれ/1980年東京大学工学部建築学科卒業/1982年東京大学大学院修士課程修了/1982〜91年磯崎新アトリエ/1991年青木淳建築計画事務所設立/2019年東京芸術大学美術学部建築学科教授/2020年ASへ改組。現在,東京藝術大学教授
品川 雅俊
(AS)1982年東京都生まれ/2005年東京都立大学理工学部建築学科卒業/2007年東京藝術大学美術研究科建築専攻修士課程修了/2008〜2019年青木淳建築計画事務所/2020年〜ASパートナー。現在、東京都立大学非常勤講師
DATA
名称 千光寺頂上展望台 PEAK
所在地 広島県尾道市
主要用途 展望台・ロープウェイ駅舎
建築主 尾道市
●設計
設計者:青木淳 品川雅俊
建築:青木淳 品川雅俊 / AS
構造:金箱構造設計事務所
設備:森村設計
監理:AS
●施工
建築:大成建設
空調:大成建設
電気:大成建設
●面積
敷地面積:3046.48m2
建築面積:270.68m2
延床面積:157.04m2
建蔽率:8.9%(許容:70%)
容積率:4.5%(許容:342%)
階数:地上1階地下1階
●高さ
最高高さ:15.8mm
軒高さ:12.46mm
●構造
RC造一部鉄骨造
●期間
設計期間 2018年6月〜2020年9月
施工期間 2021年1月〜2022年3月
●掲載雑誌
新建築 2022年6月号