流山市立おおぐろの森中学校
Nagareyama City Oguro-no-Mori Junior High School
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小泉 治、市丸 貴裕、草野 崇文、吉岡 紘介、中村 伸(日本設計)
腰原 幹雄(東京大学生産技術研究所)
「高台の緑に溶け込む森の中の木の学び舎」をコンセプトとした木造3階建て校舎。自然豊かな大畔の森が歩道から感じられるよう南北軸に3棟を配置し、校内の緑化と歩道の植栽を一体で整備した。また、雨水浸透によって蛍生育地を保全した。多様な木質材料・架構形式を採用し木材利用の拡大に貢献しながら、生徒たちにとって変化のある快適な学習空間を実現した。西棟1では、東京大学腰原研究室と協働して開発した木造高耐力壁を廊下側に配置することにより、透明度の高いファサードを実現した。
Osamu Koizumi, Takahiro Ichimaru, Takafumi Kusano, Kosuke Yoshioka, Noburu Nakamura (NIHON SEKKEI, INC.)
Mikio Koshihara (Institute of Industrial Science, the University of Tokyo)
This is a three-story wooden school building designed based on the concept of “Wooden School Blending into the Surrounding Green Hill,” a concept shared with the adjacent Oguro-no-Mori Primary School also designed by Nihon Sekkei. Three buildings are arranged along the north-south axis to capture the essence of the lush Oguro forest. The greenery of the schoolyard and sidewalk plantings are integrated to regenerate the greenery. A variety of wood materials and diverse structural frames are used to create various and comfortable learning spaces while contributing to the increased use of wood.
Architect
小泉 治
(日本設計)1964年東京都生まれ/1989年東京都市大学建築学科卒業/1991年東京都市大学大学院修士課程修了/1991年~日本設計勤務/現在、同社執行役員フェロー/2010・2014日本建築学会作品選奨、2010・2014BCS、2012JIA環境建築賞最優秀賞、DNAモデルでギネスブック認定他
市丸 貴裕
(日本設計)1971年愛知県生まれ/1994年九州大学芸術工学部環境設計学科卒業/1996年同大学大学院博士前期課程修了/1996年~日本設計勤務/同社第3建築設計群副群長チーフ・アーキテクト/第2回日本建築家協会賞、2007年日本建築学会作品選奨、第34回建築士会連合会賞優秀賞
草野 崇文
(日本設計)1983年兵庫県生まれ/2006年東京大学工学部建築学科卒業/2010年~ 日本設計勤務/現在、同社建築設計群上席主管/2023年日本建築学会作品選集新人賞
吉岡 紘介
(日本設計)1988年大阪府生まれ/2012年京都大学工学部建築学科卒業/2014年京都大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了/2014年~日本設計勤務/現在、同社建築設計群主管
中村 伸
(日本設計)1973年東京都生まれ/1997年日本大学理工学部建築学科卒業/1999年 日本大学大学院修士課程修了/1999年~日本設計勤務/2018年〜宇都宮大学非常勤講師/現在、同社構造設計群副群長兼グループ長/第31回JSCA賞
腰原 幹雄
(東京大学生産技術研究所)1968年千葉県生まれ/1992年 東京大学工学部建築学科卒業/2001年東京大学大学院博士課程修了、博士(工学)/構造設計集団<SDG>、東京大学大学院助手、生産技術研究所准教授を経て、2012年 東京大学生産技術研究所・教授/NPO team Timberize理事
DATA
名称 流山市立おおぐろの森中学校
所在地 千葉県流山市大畔581番地
主要用途 中学校
建築主 流山市
●設計
設計者:日本設計
建築:小泉治、市丸貴裕、草野崇文、吉岡紘介、久保恵子、後藤礼美、片山純一郎(元所員)
構造:中村伸、清水謙一、小坂圭祐、久礼実希、角崎康太
設備:竹部友久、中川優一、大野貴弘(元所員)、杉本将嘉、岡地宏明、氏家真哉、都倉悠亮(元所員)
監理:小泉治、市丸貴裕、草野崇文、大室金藏(元所員)、石塚秀教、濱啓太郎(元所員)、久保田信雄(元所員)
●設計協力
木構造技術指導・実験協力:東京大学腰原研究室
学校計画アドバイザー:柳澤要(千葉大学)
サインデザイン協力:R2 DESIGN SYSTEM 担当者/力丸順一、海津敦子
●施工
建築:奥村組
電気:中電工(一括)
空調:エルゴテック(一括)
衛生:エルゴテック(一括)
外構:中村組、流山緑化土木
●面積
敷地面積:26,733.69㎡
建築面積:7,909.35㎡
延床面積:14,568.34㎡
建ぺい率:29.59%(許容:60%)
容 積 率:52.95%(許容:200%)
階数 地上3階 塔屋1階
●高さ
最高高:14,920mm
軒高:13,780mm
●構造 木造 一部鉄筋コンクリート造、鉄骨造
●期間
設計期間:2018年11月〜2020年9月
工事期間:2020年10月~2022年3月
●掲載雑誌
「新建築」 2022年5月号
「建築技術」 2022年8月号
「近代建築」 2022年9月号
「BE建築設備」 2022年9月号
「建築コスト研究」 118号(2022年10月)
「季刊・文教施設」 2023年新春号No.89
「建築設備と配管工事」2023年3月号
「ディテール」 236号(2023年春季号)
「軽やかな屋根の可能性2 都市木造編」(新建築2024年1月別冊)