OYAKI FARM BY IROHADO
OYAKI FARM BY IROHADO
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北面全景。円形屋根による本棟、トイレ、休憩所
写真：takeshi noguchi
遠野 未来（遠野未来建築事務所）
信州の伝統食「おやき」の老舗店の新たな展開として長野IC近くにつくられた新工場とカフェ・直売所である。「赤い土器のくに」といわれ弥生時代に栄えたこの地域の記憶をつなぎ長い時間軸と大地と循環する「生命力のある」建築。隆起する大地と重なる円による生命体の生成と運動という「精神の杜」、伝統的構法を生かし職人技術を伝承発展させる「社会の杜」、県産材と建設残土を使った環境負荷を低減する「自然の杜」という3つの「杜」をめざしてつくられた。
Tono Mirai (Tono Mirai architects)
A new factory and cafe of the long-established company ‘Irohado’ of Shinshu traditional food “Oyaki” in Nagano. This area flourished during the Yayoi periodknown as the “communityof red earthenware”. Thisarchitecture was designedwith the aim of creating three “forests”. ‘spirit’ utilizes Life force that connects the long time memories of the place and circulation between life and earth. ‘Society’ utilizes traditional construction methodsand develop craftsmanship techniques ‘Nature’ utilizeslocal materials and construction waste to reduce environmental impact.
扇垂木が見える北西立面
写真：takeshi noguchi
燃えしろ設計による現しの柱・梁・階段
写真：takeshi noguchi
長野県産の土と家具によるカフェ
写真：takeshi noguchi
スカイデッキ
写真：takeshi noguchi
1階平面図
2階平面図
Architect
遠野 未来
(遠野未来建築事務所)1962年仙台市生まれ/1988年早稲田大学建築学科大学院修士課程終了。設計事務所勤務後1995年遠野未来建築事務所設立 / 2022年 木材利用優良施設等コンクール 林野庁長官賞 / 2019年長野県建築文化賞 住宅部門最優秀賞など多数受賞
DATA
名称 OYAKI FARM BY IROHADO
所在地 長野県長野市
主要用途 食品加工工場、ドライブイン（直売所）
建築主 有限会社 いろは堂
● 設計
設計者 遠野 未来
建築
遠野未来建築事務所／遠野 未来
意匠設計協力 長澤剣太郎建築計画事務所／長澤 剣太郎
実施設計協力 ａｔ建築設計／荒井 寿和、CUSTARD／百田 有香
工場 フリーザーシステム／松下 爾仁、椛田 幸美
環境 スタジオノラ／谷口 景一朗
防耐火 桜設計集団／安井 昇
店舗 源氣／井口 二郎
サイン カズワタベ、Huuuu／藤原 正賢、necton／鈴木 龍之介、トベアーキテクト／香川 翔勲
家具制作 松木啓直家具工房／松木 啓直
外構設計協力 下崎建築設計事務所／下﨑 明久
模型製作・版築施工協力 信州大学建築学科学生有志
都市計画許認可 田中建築設計事務所／林部 直樹
構造
（工場・店舗棟）岸上構造事務所／岸上 大介
（WC棟）坂田涼太郎構造設計事務所／坂田 涼太郎、太田原ナヴィッド崇秀
（版築）武蔵野大学 建築デザイン学科／田中 正史、傳工房／中村 傳穂
（版築構法・圧縮試験）信州大学建築学科 松田研究室／松田 昌洋、小澤 嘉騎
設備 協栄電気興業／井上 清、笠原 紀光
● 施工
フリーザーシステム／松下 爾仁、八巻 正佳
建築：
守谷商会（基礎・外構）／中村 隆良、百瀬 哲、大山 竜輝
寺島工務店（木造・その他建築一般）／寺島 秀敏 佐藤 亮介
空調・衛生・電気：協栄電気興業／龍掘 高光、小林 友哉、滝沢 和重（空調・衛生）、土屋 大輔(電気）
外構・植栽：見海造園／見海 勝利
● 面積
敷地面積 9,214.56m2
建築面積 1516.34m2
延床面積 1,733.64m2
1階 1.387.69m2／2階 345.95m2
建蔽率 16.46%（許容：60%）
容積率 18.81%（許容：200%）
階数 地上2階
● 高さ
最高の高さ 10,920mm
軒高さ 8,980mm
階高 1階：4820mm、2階 3260mm
● 構造 木造在来構法
● 期間
設計期間 2000年8月〜2021年10月
施工期間 2021年10月〜2022年7月
● 掲載雑誌
「新建築」2022年10月号、「建築知識」2023年1月号、「コンフォルト」189 2023年2月号