Kurita Innovation Hub
Kurita Innovation Hub
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今川 俊文、頭井 秀和、田中 雄輔、水野 悠一郎、青井 健史、河野 信(日建設計)
「水の再利用システム」と「雨水の敷地内浸透」による水循環を生み出し、環境負荷を軽減することで日本初となるゼロウォータービルディングに挑戦した。水処理装置が並ぶトレーニングプラントと研究開発を行うワークプレイスの二つの機能をまちに対して開くことで、水処理の取り組みについて発信している。外装には金属管を用い、日射遮蔽、給排気、雨どいなどの機能を有しながら、水を纏ったような柔らかい表情を作り上げている。
Toshifumi Imagawa, Hidekazu Zui, Yusuke Tanaka, Yuichiro Mizuno, Takeshi Aoi, Shin Kawano (NIKKEN SEKKEI LTD)
This project represented a challenge to create Japan’s first “zero-water” building through “water reuse” and “rainwater site infiltration” cycles to reduce environmental impacts. In all, the facility comprises two buildings with two respective functions: a training plant with water treatment equipment, and a research and development (R&D) workplace from which water treatment initiatives are communicated to the community. Metal pipes were used for the exterior to create an aesthetically soft, watery appearance, while providing solar protection as well as ventilation, drainpipes, and other functions.
Architect
今川 俊文
(日建設計)1966年香川県生まれ/1990年東京大学工学部建築学科卒業後、日建設計に入社/現在、同社設計グループダイレクター
頭井 秀和
(日建設計)1985年千葉県生まれ/2010年早稲田大学大学院建築学専攻修了後、日建設計に入社/現在、同社設計グループアソシエイト/2022年度JIA優秀建築賞/2023年日本建築学会作品選集新人賞
田中 雄輔
(日建設計)1983年新潟県生まれ/2005年長岡造形大学環境デザイン学科卒業後、日建設計に入社/現在、同社設計グループスタッフ
水野 悠一郎
(日建設計)1982年大阪府生まれ/2011年東京藝術大学大学院建築専攻修了後、D.Jungling und A.Hagmann Architectenを経て、日建設計に入社/現在、同社設計グループスタッフ/2022年度JIA優秀建築賞
青井 健史
(日建設計)1983年神奈川県生まれ/2007年関東学院大学大学院工学研究科建築学専攻修了後、日建設計に入社/現在、同社エンジニアリング部門サスティナブルデザイングループアソシエイト
河野 信
(日建設計)1971年埼玉県生まれ/1994年東京理科大学工学部卒業後、日建設計に入社/現在、同社設計グループダイレクター
DATA
名称
Kurita Innovation Hub
Technology Innovation Center(TIC)+Technical Education Center(TEC)
所在地 東京都昭島市
主要用途 研究所
建築主 栗田工業
●設計
設計者:今川俊文・頭井秀和・田中雄輔・水野悠一郎・青井健史・河野信
建築:日建設計
構造:日建設計
設備:日建設計
監理:日建設計
●施工
建築:大成建設
空調:三機工業・朝日工業社
衛生:須賀工業
電気:ダイダン
●面積
敷地面積:
30,381.37㎡
21,844.76㎡(TIC)/8,536.61㎡(TEC)
建築面積:
13,763.44㎡
9,724.32㎡(TIC)/4,039.12㎡(TEC)
延床面積:
37,967.96㎡
29,269.42㎡(TIC)/8,698.54㎡(TEC)
建ぺい率
TIC:44.52%(許容60%)
TEC:47.32%(許容80%)
容積率
TIC:133.99%(許容200%)
TEC:101.90%(許容200%)
階数
TIC:地上5階、塔屋2階
TEC:地上3階
●高さ
最高の高さ:32.99m(TIC)/17.67m(TEC)
軒高さ:22.34m(TIC)/16.27m(TEC)
●構造
鉄骨造(TIC)/鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造(TEC)
●期間
設計期間:2017年10月~2020年4月
施工期間:2020年5月~2022年3月
●掲載雑誌 「近代建築」2023年4月号