神田錦町オフィスビル再生計画
Kandanishikicho Office Building
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神本 豊秋(再生建築研究所)
神田錦町にある築53年の不適合建築を「減築」により適法化・耐震化することで不動産価値とエリアの価値を向上させる計画。減築補強による壁面の解体と4層の吹抜けを設けることによって採光・通風をもたらす環境装置や避難動線を作り出した。また、有効活用されていなかった両隣の公開空地に面する壁を減築しパスをつくり人の流れを生みだし、周辺エリアにも寄与する計画を目指した。
Toyoaki Kamimoto (Saiseikenchiku Laboratory Co.,Ltd.)
This project is to improve the value of the real estate and area by making an old illegal building in KandaNishiki-cho legal and earthquake strengthening through “building reduction. The four-story void plays an environmental function that brings in light and ventilation, and makes an evacuation route. In addition, the building connects both sides of openspaces, which wasn’t utilized effectively.
Architect
神本 豊秋
(再生建築研究所)1981年大分県生まれ/近畿大学九州工学部建築学科を卒業し、8年間青木茂建築工房に勤務/2012年神本豊秋建築設計事務所を設立。同年より東京大学生産技術研究特任研究員/2015年株式会社再生建築研究所設立/2018年よりミナガワビレッジに入居・運営開始
DATA
名称神田錦町オフィスビル再生計画
所在地東京都千代田区神田錦町2-9
主要用途飲食店 事務所
建築主安田不動産
●設計
設計者:再生建築研究所
建築:神本豊秋
構造:SSKK研究所 対震構造エンジニアリング
設備:機械設備 松井設備計画
監理:再生建築研究所
●施工
建築:FBS
空調・衛生:快正社
電気:協和電子
●面積
敷地面積:167.82m2
建築面積:140.53m2
延床面積:602.57m2(改修前:962.36m2)
1階 82.56m2/2階 97.27m2
5階 99.76m2/6階 102.69m2
建ぺい率83.8%(許容:100%)
容積率359.06%(改修前:572.05%,許容:360%)
階数地上6階
●高さ
最高の高さ:19,430mm
軒高さ:18,200mm
●構造:鉄筋コンクリート造
●期間
設計期間:2019年4月〜2021年7月
施工期間:2021年8月〜2022年5月
●掲載雑誌「新建築」2022年9月号