52間の縁側
Long House with an Engawa
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山﨑 健太郎(山﨑健太郎デザインワークショップ)
高齢者のためのデイサービスである。認知症や障害があっても日常と切り離されずに過ごせる環境の実現を目指した。奥行き2.5間の床を一直線に設け、様々なアクセスが可能な開かれた縁側で地域に対する構えをつくろうと考えた。「カフェ」「高齢者が過ごすリビング」「座敷と浴室」の3つの機能に外部スペースを挟み込むように配置。大きな木架構に対し、小さな壁やボリュームを挿入する事で、人のための小さな居場所を散りばめていった。
Kentaro Yamazaki (YAMAZAKI KENTARO DESIGN WORKSHOP)
“Long House with an Engawa” is a senior daycare center. In designing this project, the goal was to create an environment in which aging is not thought of in isolation from everyday life, even with dementia or another disability. A veranda-like floor in a straight line welcoming the community with the main wooden structure and an open veranda that can be accessed in various ways. The building contains outdoor spaces between three main functions: a café and workshop, a “living room”, and a tatami room and bath.
Architect
山﨑 健太郎
(山﨑健太郎デザインワークショップ/工学院大学)1976年千葉県生まれ/2002年工学院大学大学院修士課程修了/入江三宅設計事務所を経て2008年山﨑健太郎デザインワークショップ設立/2024工学院大学教授/2024日本建築学会賞(作品)、2023グッドデザイン大賞 内閣総理大臣賞、2021 J I A優秀建築賞、2017 iF DESIGN AWARD GOLDほか
DATA
名称:52間の縁側
所在地:千葉県八千代市
主要用途:老人デイサービスセンター
建築主:オールフォアワン
●設計
設計者:山﨑健太郎
建築:山﨑健太郎/山﨑健太郎デザインワークショップ
構造:多田脩二構造設計事務所
設備:Y.M.O.
照明:ぼんぼり光環境計画
ランドスケープ:稲田ランドスケープデザイン事務所
監理:山﨑健太郎デザインワークショップ
●施工
建築:ベステック・オフィス
空調・電気:ライズ
衛生: TSプラン
造園:庭まさ
●面積
敷地面積:1585.85㎡
建築面積:424.24㎡
延床面積:493.3㎡
建ぺい率:26.75%(許容60%)
容積率:31.10%(許容200%)
階数 平屋
●高さ
最高の高さ:5,97m
軒高さ:5.39m
●構造:木造
●期間
設計期間:2016年3月~2020年12月
施工期間:2021年 1月~2022年12月
●掲載雑誌「新建築」2023年1月号、「GA JAPAN」2023年1月号、
「日経アーキテクチュア」2023年2月9日号